2018年 【iPodとお出かけ】 まとめ

Twitterアカウントにて昨年一部をツイートしていた、お出かけをした際にiPodで音楽を聴く→聴いている音楽と共に景色の写真を撮るという一連のシリーズ1年間完全版です。

ただ画像を上げるだけってのもなんなんで、その時聴いていたアーティストについて思うことや個人的なエピソードその他諸々コメントもつけてみました。あくまで個人の無駄話的意味合いなのでディスクレビューや批評にはなっていません。

ついでなのでその時聴いていた曲のサブスクリプションリンクも添付しています。(ただ単にその瞬間聴いていたというだけで、ベストな選曲/選盤ではない場合があります)。

 

サブスク時代に突入する前…CDやレコードを1枚1枚買わないと音楽が聴けなかった時の個人的な話を多くしています。記事を作成していく過程であれもこれもと話が広がり(しかし大したことは言ってない)、長大なボリュームになってしまいましたが適当に流し読みしてください。

また、現在所持しているiPodは頻繁に利用していた時期までのデータ更新しかしていないので(だいたい2015年くらいまで。そもそもわたしは数年前からパソコンを所持しておらず音源を取り込んだりiPodの中身を入れ換える事が出来ない状況です)、近年とくにわたしがサブスクリプション利用を開始してからの曲は今回の記事に一切出てきません。あらかじめご了承ください。

 

 

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1月

『leave them all behind 2018』でSLEEPを観たり、"戌年なので犬縛り"というルールを設けて音楽を聴きつつ石川県を旅行そしてSean O'hagan(The High Llamas)のライブをみたり、毎年定期的に訪問する岐阜県高山市へ旅行したりした冬真っ只中の1月です。

 

 

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新年明けましておめでとうから数日経った2018年の一発目はThe Rolling Stonesから。名作の誉れ高い『Aftermath』、わたしはUK盤基準のCDで聴いたのですがこれUS盤とUK盤じゃ全然印象違くなってしまうのが面白いです。"停滞することなく常に前を向き突き進みつつも過去に敬意を持ち続けたこと"と"ステージの大小関係なくどちらでも演れる曲を作り続けていること"、わたしが感じるストーンズの凄いとこってこの2つで、それを長年変わらず実行し続けている事が何より偉大だし並大抵のことじゃないと思います。ストーンズディスコグラフィーだと『Beggars Banquet』『It's Only Rock'n ' Roll』『Black and Blue』『Emotional Rescue』『Tatto You』あたりが好みで、特に「No Expectations」でのBrian Jonesがプレイするスライドギターの音色が心底好きです。あの人がドラッグにハマらず生きていたらどんな未知の音楽を作ったのでしょうか、わたし気になります。

https://open.spotify.com/track/779r8XGvQhfBrojXYAbTNb?si=WNHScVNDQ_WgEkNeiY_Xdg

 

 

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『The First of the Microbe Hunters』の日本初回盤(?)についてた変なバッグをマジで日常使いしていたくらい大好きだったバンドStereolab(買ってないのでうろ覚えですが確かGreen Day『Warning』初回盤にも同じ感じのバッグ付いてたハズ)。ポップを基盤にしつつも常にロックの死角(例えばRaymond Scottに対する尊敬の念やCANなどクラウトロックへの接近、モンド/スペース・エイジ・バチュラー・ミュージック的電子音の偏愛、前衛音楽や現代音楽そしてノイズ等々五線譜上だけでは表しきれない異端音楽への憧憬など)へ積極的にアプローチしていくバンドの方針は今聴いても素晴らしく、特殊すぎて後続が思いつかないどころかLaetitia Sadier Source EnsembleやCavern of Anti-Matterなど本人たちですら超えられない程特異な存在になったバンドだと思ってます。彼らの作品で好きなものは数多くあれど『Transient Random-Noise Bursts with Announcement(「騒音的美学の終焉」という日本盤タイトルが秀逸)』『〜Milky Night』『Margarine Eclips』あたりは特に素晴らしいし、ちょうどこの時聴いてた『Sound-Dust』収録「Space Moth」後半部分の恍惚感とか最高です。去年年末ついにライブ復帰をアナウンスしたらしいので、どうせなら未だ見ぬ新譜と一緒に日本へやって来てくれと願うばかりです。

https://open.spotify.com/track/70v2IzyMQy30y2jVysbzNq?si=bcvq6fGPSf24uWYIVOpdmA

 

 

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わたしがアフリカ音楽に興味を持ったのはTalking HeadsDavid Byrne経由ではなくNinja Tuneから2002年にリリースされたAntibalasのアフロビートサウンドからでした。そこから知ったFela Kutiを聴きあさり、同じナイジェリア出身のAyinla Omowuraを聴いてアフリカ音楽の虜に。以後アフリカ全土の音楽に興味を持ち有名なSalif KeïtaやYoussou N'Dourを始めアフリカ各地の音楽を聴ける範囲/わかる範囲でちょっとずつ聴く日々です。その中で出会ったうちのひとつがAngélique Kidjoであり、彼女がワールドミュージックファンから批判される一因の"欧米圏に寄せたコンテンポラリー風味の音楽"は自分的にとてもわかりやすく、力強い歌声も相まって一時期とてもよく聴いていました。今も買える範囲でほんとにちょっとずつ色々聴いてはいますが、今まで自分が聴いた中で一番いいなと思ったアフリカ圏のアーティストはフランコ&TPOKジャズです。

https://open.spotify.com/track/2EuNK4EtOKJgIWQamSjA5y?si=Yvpl7VhjRB-WWpXNpi9N2g

 

 

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ボヤけまくってるし背景が工事現場って…ストーナーといったらKyussも捨てがたいけどやっぱし究極の涅槃音楽集団SLEEP。SLEEPは『Dopesmoker』より断然『Jerusalem』派、単にエルサレムを先に買ったからってだけの理由なのですが聴く順番というのは案外重要です。この後メンバーはOMとHigh On Fireに分岐するわけですが個人的にはOMの方が愛着あります。ところでこのCD15年前に中古で5000円近く出して買ったんですけどいまだに相場がよくわかりません。(ボラれた?)

https://youtu.be/I3DsjW64F2g

 

 

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光で反射してイマイチよく見えないですがLed Zeppelinです。革新の1st→熱情の2nd→拡張の3rdときて安定の4枚目から「Black Dog」を。歴史に"if"はありませんが、最初の5枚目までがもし歴史上から存在しなければ現在のロックはいったいどのようなものになっていたでしょうか…。1番最初に買ったのはなぜか『Coda』(中古CDが安かったから)、1番好きなのは緊張感凄まじい『Presence』、次いで前半の暴力的展開が素晴らしい『Ⅲ』→『Houses Of The Holy』→『Ⅳ』の順に好きです。「Black Dog」から金沢ひとり旅のスタートをきれるとは幸先良いですね、それにしても天気いいな。

https://open.spotify.com/track/0D58ERdLBDRgT86BPnH8ps?si=L2xUtch3TSmEQp_Myl63dw

 


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セレクトしたのは『Diamond Dogs』ですがDavid Bowieで1番好きなのは『Hunky Dory』。でも世代的に『Earthling』に1番思い入れがあります(TVでコーヒーのCMめちゃくちゃ流れてたし)。この人はその時々移り変わる関心ごとをポンッと作品にしてしまうので枚数が多くなるしアルバム毎に毛色が全然違くなってしまいがちですが、後から振り返るとその全てがDavid Bowieでしかあり得ない、もっといえばアルバム1枚1枚単体でも聴けるけど"ディスコグラフィーすべてでDavid Bowieの完成形"となるあたりが本当に凄いと思います(Neil YoungLou Reed曽我部恵一山本精一なんかもそうだと思います)。『★』という傑作を遺しこの世を旅立って3年が経ちますが、この人とPrinceは実はどこかでこっそり生きてるんじゃないかと今でも考えてしまいます。

https://open.spotify.com/track/7Lk0PQDl3jtOr0UoZmQPhs?si=nUgSdOz7Qua7rWMmwBeK-g

 

 

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王道UKロックの復権を担った最重要バンドOasis。実はわたしは"WINO経由でOasisを聴く"という非常に珍しい経路を辿ってこのバンドを聴き始めたクチです。このアルバム収録曲は名曲揃いですが、中でも「Some Might Say」は大名曲だと思います。彼らの曲だと「Lyla」や「All Around the World」なんか何気に凄い好きです。ちなみに当時わたしは断然Blur派でした。ところでリンゴの息子Zak Starkeyは元気でやってるでしょうか…。

https://open.spotify.com/track/6AaKLNTbABWsQNa8h97iyO?si=MQDvHRrZQ-6kDLh-M0hB-A

 


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自分で初めて買った洋楽CDで当時中2。このアルバムきっかけでThem→Van Morrisonなどを知ります。Beckは寂しさ200%の『Sea Change』とブラジルのオルタナ最前線と自身の音楽を融合させた『Mutations』が好き。音楽をジャンルで区分せず、自分が良いと思ったものを並列に聴き取り込んだ上で自己流にアウトプットするバランス感覚が流石Beckたる所以ですが、それ以上に流石だと思うのは『キラッとプリ☆チャン』でネタにされた事ですね。あれは放送観てて大笑いしました今後一生プリチャンの事言われそうな気配がします。Geffen契約時「バイトを続けていいか」と聞きアルバムのシークレットトラックにノイズ曲忍ばすようなイモ青年が、10年以上月日が経つと煌びやかに全身NUMBER (N)INEやSAINT LAURENT着るようになるんだから世の中わからないものですね。

https://open.spotify.com/track/1flci5s2ER4nP40d5Cf4Nj?si=pViO6UKWS56KgNdP2dqUwQ

 


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高校1年生だった1998年、深夜のテレビで偶然流れた「Shady Lane」のMVを観たのがPavementとの出会いで、バイト代を財布に詰め込み電車に乗ってPavementを売ってそうな中古CD屋へ。そこで前年に発売されていた『Brighten the Corners』を購入、1999年の『Terror Twilight』は近所のTSUTAYAにて予約して購入しました。本格的に好きになって即解散…悲しい思い出が蘇ります。彼らのアルバムでは『Crooked Rain,Crooked Rain』が特にお気に入り(天気のいい日は「Range Life」を聴きながら家でダラダラしてたい)ですが、"最もPavementらしいアルバムは?"と問われれば『Wowee Zowee』と告げます、即答で。もしまた再結成したとしてもPavementの新作が作られる可能性なんてあるかどうかわからないし、だったらStephen Malkmusが出し続けるアルバム達をもっと愛したいところですが個人的に最近はちょっと小食気味です。どうせだったらソロ1stみたいな最高に素敵なアルバムをまたバシッと出してくれ、と切に願います。

https://open.spotify.com/track/7ICYd8ZFj0DnUOZS1aXCyR?si=BUHfEzn2SqGDfsKc8INA1w

 

 

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ウッドストック世代に対して特に憧れは抱きませんが、世紀の名盤であるCSN&Yの『Deja Vu』をリアルタイムで聴けた人はほんとに羨ましいと思います。4人のエゴが衝突し合っているにも関わらずこれ以上なく完璧に纏まった美しい結晶のような曲たちは、陳腐な言い方になりますが"奇跡"としか表現しようがないです。あまりに奇跡的すぎて作った本人達ですら超えられない壁となってしまったのはご愛嬌(CSN&Yとしては2ndにあたる18年後の『American Dream』なんて……ねぇ?)。このアルバムがなければThe Eaglesとかも全然違う音楽性になってたのかなぁ、とか考えるとなお凄みが増しますね。Bufflo Springfield〜ソロ3作目までのStephen Stillsが好きです(Neil Youngについては後述)。

https://open.spotify.com/track/0gCJkpD0RhF2rjiALLHBQL?si=aZwZexkHRvWgAPMw0HV1fA

 

 

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町田町蔵関連で好きな音源って実は沢山あって、あっさり解散したINUの『メシ喰うな!』はもちろん"町田町蔵from至福団"とか"町田町蔵+北澤組"などの名義でリリースした作品なんか凄い好きです。このアルバムがリリースされた頃の日本産インディーバンドの勢いは凄まじいですね、80年にフリクションルースターズアナーキー、81年にINUスターリン、翌年にはじゃがたらや非常階段と立て続けに名盤がリリースされていてビビります。ちなみにこのあと腹が減ったのでうどんを食べました、メシは食います。

https://youtu.be/yCfbzdd8QXk

 


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わたしの大好きなザッパおじさん。怒りの音楽家ザッパの音源はめちゃくちゃ時間かけて全コンプリート達成しました。やっぱ1stが1番トンでるけど『We're Only in It for the Money』とか『Sheik Yerbouti』もめちゃくちゃな内容で相当好きです。初めてザッパを聴くなら絶対に写真のアルバムを選んではいけませんが、自分は感覚が既に麻痺してるのでコレも良いな〜とか思ってしまってます。ザッパを心頭するあまり彼が影響を受けたと言われているMoondogなんかもちゃんと聴きました律儀なわたしです。『ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ!』(原題The Man From Utopia)以上の爆殺力を持った邦題タイトルは今後も現れないでしょう。

https://open.spotify.com/track/4nBFZLq8yFzHmRDRt0MfDG?si=ZnQyrQmCRhKhxCTYd7itGQ

 


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数々のアシッドフォーク名盤群を復刻させたフリーフォークムーブメントの中心人物にして2000年代中頃のマイヒーロー。Tyrannosaurus RexとCaetano Velosoを筆頭に細野晴臣、Donovan、Syd Barrett、The 13th Floor Elevator、The Incredible String Band、Os Mutantes、Tim Buckley、Nick Drakeなどわたしが個人的に大好きなアーティスト達の面影強い音像を軽やかに繰り出していく彼の姿に当時夢中でした(部分的に歌い方がBrigitte Fontaineっぽいな、ってずっと前から思ってるんですけどそんな事思ってるのわたしだけでしょうか)。またESPのアシッドフォーク群など彼経由で好きになったアーティストも多く、2000年代半ば頃のわたしの脳内は彼関連で埋め尽くされていたようなもんでした。『Cripple Crow』収録の「Heard Somebody Say」がいまだに好きすぎます。アルバムで選ぶならコレか『Smokey Rolls Down Thunder Canyon』かなって感じです。あと、写真撮ってる時奥に写っている家族に変な目で見られたんですけど全然気にしてません。

https://open.spotify.com/track/1snCJmJW4mvIqHkMUmRH2g?si=ugmmLfgCSEKXtFUR8WxDeg

 


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2003年に岩手の小岩井牧場にて大雨の中見たくるりをいまだに忘れられません。あの時はドラマーがChristopher McGuire、シングル「HOW TO GO」発売ちょい前くらいだったと思います。あとその時解散前のThe Dismemberment Planをガラガラの状態で最前列で観ました最高でした。あ、このアルバムも割と好きです。

https://open.spotify.com/track/7p9aWPS8Q0gqUsvR3YwWlc?si=LzM96_8ISrKeCjAt8aiz6w

 

 

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当時海外の音楽メディアで凄い評価高かったので買ったら大当たりだったTitus Androngcusの『The Monitor』。たしかSNOOZER誌でも年間ベスト相当上位だった覚えがあります、だから買いました。Green Dayの『American Idiot』発売から6年後に到達した壮大なパンク組曲、それがインディーシーンから登場し一定の評価を得た事にわたしは当時感動しました。このストロングで硬派かつポップなインディーパンクサウンドは最近だとJeff Rosenstockなんか近いんじゃないかな〜とか思ったり思わなかったり。コレと次の『Local Business』は今もCD棚の奥の方に眠ってます。

https://open.spotify.com/track/6XGmn8CDK7Cosr4zsObrB4?si=X53jRKYtSlqD6_Xk0wODhQ

 


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MGMT実は1stより2ndの方が好き。なぜかというと「It's Working」って曲がすごく好きだからです。1st発売当時The Flaming Lipsと比較対象されてた覚えがあるんですが、言うほど似てなくない?って思ってました。まあでもとことんポップで人懐っこくて祝祭感溢れる感じは分かるし、御先祖様が同じ(たとえばTodd Rundgren『A Wizard, A Ture Star』とか、もちろん他にも沢山あるでしょうが…)感じは凄くするし、なんだかんだ言って比べられたのも今となってはわからないでもない…と思う今日この頃。文章がとっ散らかりましたが何が言いたいかというと要はこのバンドとてもイカしてるということです。

https://open.spotify.com/track/5OcxthvGOxWYsuwKrWk5U4?si=CXmLRT2vTxel514lWlh-dA

 


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ご存知21世紀美術館前で撮影したSebadoh。Lou BarlowはSebadohよりThe Folk Implosinの方がよく聴いてて、特に『One Part Lullaby』ってアルバムは幾度となく聴いたんですけどセバドーも『Harmacy』とか赤いジャケのやつとか便所ジャケのやつとかコレとか割とよく聴きました。言うまでもありませんがDinosaur Jr.は別格中の別格ですが今回の記事には登場しません。

https://youtu.be/Gqov2RqmjhA

 


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ご存知兼六園で撮影されたWeezer。やっぱWezzerの「Good Life」は最高ですね。ちょうどメンバーからハブられてた時期に撮られたMVのRivers Cuomo本当に可哀想だと思うしこっちが泣きそうになります。負けるな!

『Pinkerton』はオールタイムベストなんちゃらの割と上位にランクインします。Weezerは後に再登場するのでその際にまたコメントしたいと思います。

https://open.spotify.com/track/5CjwXdq5Z73Va0XCPFG5Aq?si=gKh0liaKTaSMKG8xblzKEg

 

 

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世界中の音楽ファンから愛される、もはや説明不要な伝説クラスの作品。このアルバムも大きく扱われたストレンジ・デイズという音楽雑誌の2006年10月号『ストレンジフォーク特集』は大変エキサイティングな内容で、この特集号きっかけで買った過去の素晴らしいフォーク音源も多く(ComusとかForestとかHeronとか…)いまだによく読み返します。アシッドフォーク全体で見たら『Just Another Diamond Day』よりLinda Perhacsの1stの方が好きです。

https://open.spotify.com/track/51GceDJt5w3QPxXQCWv4pL?si=ETcmOkI2QxqGA-DQQHR3xg

 


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フリーフォークって呼び名のジャンルはもう無くなったのかな…発売当時はめちゃくちゃ愛聴してましたが今となっては実際の収録時間より長く感じるやたらと壮大な世界観がちょっと重いです。Bill Callahan、Steve Albini、Jim O'Rourkeと豪華な共同作業者陣に囲まれて作られたこのアルバム、その中でもVan Dyke Parksのオーケストラアレンジがとにかく流麗でこのアルバムを聴く理由の8割がVan Dyke Parksのお陰だったりします。素晴らしすぎる1st『The Milk-Eyed Mender』やこの2ndも悪くないですが、3rd『Have One On Me』は2000年代以降に発表された女性SSWものの中でもかなり特別に好きなアルバムであります。ちなみに彼女と同い年なので勝手に親近感湧いてます。

https://youtu.be/1iSpddh1U6E

 


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中学生当時サブカルクソ野郎だったわたしは映画『未来世紀ブラジル』を観て衝撃を受け、監督テリー・ギリアムモンティ・パイソンの一員である事を調べ、モンティ・パイソン経由でニール・イネスという素晴らしいソングライターを知り、そこからThe Rutles(ラトルズの映画『All You Need Is Cash(4人はラトルズ!)』はパロディー映画の傑作ですね)やBonzo Dog Doo-Dah Bandへと興味が移るわけですが実際にCDを買って聴いたのはそこから約8年後でした。あくまでコメディ/パロディーを主体としているようですがものすごく学者肌な作曲力はホントに脱帽といった塩梅です。

https://open.spotify.com/track/14txvYs9QpgiZyi5OQWgZC?si=921zFWAXQMWiR2MVpOHIMA

 


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取り立てて素晴らしいとも特別好きとも思いませんが、謎に全アルバム持っている妙に愛着があるバンドことGoo Goo Dolls。誰だってポップなパンクに夢中になる時期あるでしょ?聴いているのは1stセルフタイトル作ですが、87年作にしては古臭いと思うし同じグーグーなら"グーグーガンモ"(グーグーガンモ覚えてますかね?)の方が全然好きです関係ない話で申し訳ない。でも『A Boy Named Goo』とか昔よく聴いてた覚えあるしこの1stもやっぱりかっちょいいじゃん!とかこの時思いました。あと個人的に大好きな日本のパンクバンドThe Bacillus Brains(THE 日本脳炎)はおそらくGoo Goo Dollsの1stからかなり影響受けてるだろうな〜とかずっと思ってます。違ったらごめんなさい。

https://open.spotify.com/track/4syl7AnsmDlTy5Ux7eaytL?si=BSTtgCxtQt2RxgetTAnqTw

 

 

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前身バンドであるGOING STEADYについては"当時高校卒業して地元に残った同級生たちが組んでたバンドが、それまでHi-STANDARDBRAHMANのカバーをしていたのに『さくらの唄』リリース後一斉にゴイステのカバーをし出した"のが印象的だったていうくらいの思い出しかなかったのですが、その後4年が経過し同級生たちも皆バンドを辞めた頃リリースされた銀杏BOYZの『DOOR』を聴いたときはなんじゃこりゃ!?な格好良さに結構衝撃を受けました。「十七歳」なんか今聴いてもクソカッコいいと思います。ただアルバムとしては『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』の方がよく聴き返します。

https://open.spotify.com/track/3BwlPDANj5hHOdxAbX7Bhf?si=9GsebCzCTnSq9nnwwoEGfQ

 

 

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みんな大好きアルビニ先生のバンドShellac。ヒリヒリした緊張感で最高にカッコ良いです。Big Black/Rapeman/Shellacとあるアルビニ先生の歴代バンドの中で1番好きなのは僅差でRapemanって感じです。2015年に来日した際アルビニ先生とツーショットで写真撮ってもらいましたが緊張と嬉しさでわたしの顔が完全に逝っちゃってるため誰にも見せてません。テーブルの上のちっちゃいトマトの箱が可愛いですね。

https://open.spotify.com/track/4Vk6wIpQwSbPO5UokYNKct?si=JOrFUl5dRwOV7CFwWSefWw

 


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90年代に日本で青春を過ごした若者たちにとって特別なバンドのベスト盤。青森から凄いバンドが出た!って当時雑誌でもTVでも話題になってましたね。個人的に1999年〜2000年の2年間に発表した作品『JUMP UP』〜『OOKeah!!』『OOYeah!!』、シングル「WHITE SURF style 5.」そして『Futurama』あたりはかなり愛聴しました。その頃テレビでメンバーがシューゲイザーへの愛情を語ってたのをなんとなく見た覚えがあります。写真撮影時はアンビエント色強めの曲を聴いてひとりしんみりしています。

https://open.spotify.com/track/2arBzAJjThtx66BPgBtAO5?si=QOc-R-lbSkqJWPlTiJSsuQ

 


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"曲名に犬"といったら1番最初に思いつくのがコレです。The Velvet Underground脱退後のJohn Caleがプロデュースを務めたこの1stでのイギーの咆哮はとにかく素晴らしく、このアルバムから『Raw Power』までの3枚はわたしの心に深く突き刺さって今も抜けません。The Stoogesを筆頭にMC5Blue CheerそしてBlack Sabbathなど、間違いなくここら辺の音楽が今現在のわたしを構成する"うるさい音楽愛"の根っこです。もちろんSonic Youthがカバーしたバージョンもサイコーです。

https://open.spotify.com/track/672N8DGGTOLCOgWe0koX5g?si=raGnK9-dQ0eij2PuVg2yCw

 

 

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SKAというジャンル自体は知識として知っていた程度、そこまで興味がなかったわたしがThe Specialsとの出会いを果たしたのはCD屋ではなくゲームセンターでした。毎度汗だくでプレイしていた『Dance Dance Revolution』にこのバンドの曲が収録されており、そこから興味を持って聴き始めています(後にMadnessやThe Selecterなどにハマっていくはじめの一歩でもありました)。ジャケ写でも確認できますが、バンドメンバーのルードな恰好にとても憧れを抱き、後にRUDE GALLERYなどの服を買い集めるきっかけとなった盤でもあります。The Specialsという存在がなければDexys Midnight Runnersの傑作『Searching for the Young Soul Rebels』もおそらくこの世に産まれなかったでしょう。

https://open.spotify.com/track/5kinuu5G1kWlVmnZMzwIE2?si=5oKUoxMqRQiq_vIGQlJyZA

 


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大作を量産真っ最中(大作を量産って普通に言ったけどこれよく考えたらとんでもない事ですよ?)の頃のPink Floyd、その中でもこの『Animals』はほとんど聴き返さない部類に入ります。この頃はどのアルバムも軽〜い感じの導入部でわたしを油断させといて中盤に差し掛かる頃には完全に理解不能なくらいとんでもない世界へと突入していくのでホント恐ろしいですね。ただでさえキャリア初期から味付けが濃いのに、更に大盛りしかもコース料理にグレードアップしてるんでこちらもある程度"空腹"状態にセットしてないと満腹でゲップが止まらなくなります。とはいえシェフは一流、品質と創造力は間違いなしといったあたり流石Pink Floydといったところでしょうか。

https://open.spotify.com/track/2jvuMDqBK04WvCYYz5qjvG?si=BvGL4XGuTwKwU4hs8auf0g

 


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The Cribsに関しては徹底的に愛を貫き通しているので、現在までに発表されている全ての作品が好きです。メンバーのダサいピチTとかみるだけで興奮するくらい好きですが、個人的に最新作のアルビニ録音盤は他よりちょっと愛が薄いです。アレックス・カプラノスがプロデュースした3rdは自分史的に00年代屈指の愛聴盤です。2008年のクソ暑い昼過ぎのフジロックホワイトステージで「Mirror Kissers」を演奏する彼らを観た瞬間から一生このバンドに付いて行くと心に決めました。

https://open.spotify.com/track/7lWu0azbYUXiGIPqe1cEbS?si=3Bf1rkGeRr-U4yCLnZLoHQ

 


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金沢に行く度に必ず寄るのがレコードジャングルさん。ここでは以前から裸のラリーズのLPやPeter ToshのLP、The 原爆オナニーズの1st LPとかGarlic Boysの『マッシュルームカットとダッフルコート』LP(このアルバム凄い好きです)などを始めとして数えきれないくらい買わせていただいてます。今回はPrefab Sproutの『ヨルダン〜』を聴きながらの入店。プリファブに関しては後に別の写真でコメントします。

https://open.spotify.com/track/36TGREeOUkWy0mGA2JqyhW?si=5bdfuDipTqadN7WnuGgwNw

 

 

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ヒゲモジャソングライターIron & Wineが2007年(もう12年も前!?)に発表し、現在に至るまでUSインディーファンに愛され続けている作品。このアルバムは特に良曲揃いといった感じですが、2002年の『The Creek Drank the Cradle』から2011年の『Kiss Each Other Clean』までの作品は外れなしだと思ってます(それ以降は以前までと比べたらあまり聴きません)。金沢市もそろそろ夕暮れ近くなってきたので、サム・ビームの暖かい歌声が特別沁みます。

https://open.spotify.com/track/5sX8mtpiqIsw3cKTvMobaA?si=PHgR9dTYTw-RjLOj0wd-eQ

 


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ビートルズに関して色々な方が色々な事を今迄散々語ってきたので、今更わたしが言うことは特にないのですが、ひとつだけ言うならメンバーの中ではリンゴ・スターが1番好きです。好きっていうか4人の中で友達にするなら断然リンゴって意味です(偉そう)。以前までは"「Tomorrow Never Knows」が1番好きな曲"とか他人が聞いたらイラッとするようなナマイキ言ってましたが、現在は竹内まりやもカバーした「Ask Me Why」とかFiona Appleもカバーした「Across The Universe」とかが好きって言えるくらいには大人になりました。

https://open.spotify.com/track/5xYC2ZJJ9TMJL8BOl85O2R?si=HeIShfZ4S-KqHPlTOnyfKg

 


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ウェブで"モーターサイコ"と検索するとラス・メイヤー監督(この人の映画はまあまあ好きです)の作品がまずヒットしますが、こちらはノルウェーの最強にカッコいいバンドです。現在も異常な内容の作品をコンスタントにリリースしており、特に2002年の『It's a Love Cult』はカルト的人気を誇りわたしもこのアルバムから入りました。写真のアルバムはサイケ&プログレ色が強いもので、発売当時メディアからもかなり高い評価を獲得していたのを覚えています。他にはJaga Jazzistとの共演盤(後に登場)とかめちゃくちゃ好きです。

https://open.spotify.com/track/1A1yqYHSogzQ7aH6xzb6js?si=DKCsRBbbQAqZ606uRZvr-g

 


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中学生の頃好きだった同じクラスの女の子がブランキー好きで、「新しいシングル(左ききのBabyの事)聴いた?」とか休み時間話してました。もちろんその女の子とは何もありませんが、そういうわけでブランキーは写真の『BANG!』ではなく『LOVE FLASH FEVER』あたりが1番思い入れ深いです。浅井健一関連で"犬"ならSherbetの『SEKILALA』とかSHERBETS『SIBERIA』収録の「ジョーンジェットの犬」とかでも良かったのですが残念ながらiPodには入れてないのでした…(現在使ってる携帯の3代前に愛用してたiPhone4S浅井健一関連は全部入れてます)。ちなみにJUDEの『ZHIVAGO』に収録されている「ロバの馬車」という曲が死ぬほど好きです。

https://youtu.be/A_4_XwQ_ZDg

 

 

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Hot Chipの『The Warning』は"2000年代中頃の活気があったインディーシーンを象徴するアルバム"のうちの1枚。ニューウェーブの"ダンスミュージック"的部分を更に押し上げた音楽性を持つバンドだとLCD Soundsystemや!!!などが有名かと思いますが、わたし的にはHot Chipも所謂"2000年代インディーダンス"の名バンドだと認識しているし事実このアルバムはロックファンならずとも広く受け入れられ販売枚数も好調だったようです。わたし個人としては同系統の音楽総本山的なポジションのDAFからリリースという情報だけでこのアルバムを買う決意をした覚えがあります。一応解散はしてないようですが最近めっきり名前を見なくなりました…久しぶりに聴くと未だ風化せず古びてない作りにビックリしますし、それと同時に懐かしい安心感が我が身を包むという不思議な感触を味わいました。

https://open.spotify.com/track/5RrWu7ddslbnrRImeW7LOs?si=UA_6uJu_QjCZUQfcerR_Qg

 


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この頃から考えると現在は遥か遠くまで突っ走って行ってしまったスウェーデンMando Diao。このアルバムは2002年に発表された彼らのデビューアルバムですが、同じ年にThe LibertinesThe Vinesも1stをリリースしており所謂ロックンロールリバイバルブーム真っ只中でした(翌年2003年にはThe White Stripesの名作『Elephant』がリリースされます)。このアルバムは名曲揃いですね、あまりスポットが当たらない曲ですが「Little Boy Jr」がやたらとカッコよくて好きです。

https://open.spotify.com/track/6FJFopt2OciePAHVkLqu25?si=jz0XvHkURHWtC5NzK32USg

 


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フジロック'15は行けなかったので、SFAのライブを最後に観たのは『Dark Days/Light Years』発売後の2009年渋谷AX公演でしょうか。当時よく着ていた彼らのTシャツも"いまだリリースされない新作"を待つ間にほつれ色褪せてしまいました。彼らの活動時期全てのアルバムを愛してますが特に『Guerrilla』『Mwng』『Hey Venus!』あたりは今でも頻繁に聴きます。それにしても早いとこSFAの新作アルバムが聴きたいもんです。

https://open.spotify.com/track/7JzlGmut2XLe3HHQPD56Wr?si=iPVAy369TJWdP4yjcggZZQ

 

 

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冬の海、波打ち際で「ばらの花」を聴くとかそんな最高にクサい事2018年にもなってするなんて自分でもビックリです。絶対この瞬間は人に見られたくないですが、まあ雰囲気は抜群にありました。この曲が収録されている『TEAM ROCK』の歌詞カード最後の方にズラズラ書いてある"トムヨークが聴いてくれたらしい"的な独り言コメント文が好きです。ちなみにくるりで1番好きな曲は「リバー」です。

https://open.spotify.com/track/6iyKwsCmtdXvs19uKyBFfS?si=vOmNoVfeTfebi6I-iMaybw

 


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冬の海で聴く「ばらの花」もどうかと思いますが、Gorilla Biscuitsも違う意味でどうかと思いますし明らかなミスマッチっぷりが写真を見返すたびわたしの胸をキュッとさせます誰も見てなくて本当に良かったです。このバンドを彷彿とさせる音を持つバンドなんて後の世にごまんと溢れており流石'80sUSハードコア永遠の名作、といった感じは理解出来るのですがわたしはリアルタイマーではないので『Start Today』を聴いて未知の衝撃とは思えなかったしこれだけが特別とも考えないです。なので後追い世代としての個人的な感想は"ふつうに良い"です。そんな事を言ってはいますがこういうストレートなハードコアスタイルは好ましく思っています。ちなみに"犬縛り"は継続中です。

https://open.spotify.com/track/0zTfHKPhGwV3Y90EfTztLy?si=EWGTqJtDSs2NH3hunH_4hQ

 


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GONTITIチチ松村さんが2007年にリリースしたソロ作。このアルバム発売の頃はGONTITIのおふたりが出演しているラジオ番組、NHK-FM『世界の快適音楽セレクション』を毎週欠かさず録音していた時期でした(現在はたまに聴く程度です)。ゴンチチのアルバムは数が多くそれぞれに味がありなかなか"この1枚"を決められませんが、無難に「マルセルでさえも」が収録されている『Another Mood』、「修学旅行夜行列車南国音楽」が収録された『脇役であるとも知らずに』といった初期の作品あたりを選びたいです。ああでも『Strings With GONTITI』とか『XO』も捨てがたい…。

 

 

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高山市にて。Atari Teenage Riot『Live at Brixton Academy』、King Crimson『Earthbound』、じゃがたら『君と踊りあかそう日の出を見るまで』に次いで"オールタイム好きなライブアルバム"第4位に永らく君臨している『Live at Leeds』です(ちなみに5位はHawkwindの『Space Ritual』)。The Whoはスタジオ音源よりもやはり圧倒的に乱暴な音が最高なライブ音源ですね。もっと言えばCDとかレコードより映像で観るのが1番かと思います。スタジオ録音盤なら『The Who Sell Out』が特に好きで、「あ〜ミスチルの元ネタこれかぁ」などと初めて聴いた時謎の感動を覚えました。まあそんな事いいつつも結局The Whoは全アルバム良いです。映画『トミー』や『さらば青春の光』も幾度となく見直しています。

https://open.spotify.com/track/6LjbcuNjacxykgrKznil62?si=rRyKDTU4QaaHUbMYG3K9LA

 

 

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アニメ『氷菓』20話の舞台でもある荒楠神社のモデルになった日枝神社入り口でThe Doorsを聴いています。"完璧な1曲目から始まるアルバムは完璧"とはわたしの弁ですが、「Break On Through (To The Other Side)」から始まるドアーズ1stはまさしくソレですもちろん個人的感想です。2nd『Strange Days』や3rd『Waiting for the Sun』、4th『The Soft Parade』と少しずつ音楽性を変化させながらも発表された作品群は今聴いても凄いの一言です。

https://open.spotify.com/track/6ToM0uwxtPKo9CMpbPGYvM?si=HxxKk6kLTbu7fkA6Ef9kNQ

 

 

 

2月

基本的になんの予定もない休日はひとりで映画館に行って1日3本くらい映画をハシゴして観てる事が多い2月です。

 

 

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2000年代USインディーを代表するバンドのひとつGrizzly Bear。近頃あまり聴かなくなりましたが、2006年発表の『Yellow House』から2012年発表の『Shields』まではもの凄く好きで、"うた"を真ん中に構えつつ周辺に音響系/エレクトロニカ以降の感覚を纏わせた感じはAnimal Collectiveなんかにも通じるところがあるなぁとか思って当時夢中になりました…が金欠とCD棚圧迫により全作品売却済です。この"周縁の尖端文化を取り入れたポップミュージック"、以前はポップミュージックの範疇だとインディーロックシーンが実験の場だった感じしますが、2019年の現在になるとメジャーシーン特にブラックミュージック周辺が活発に実験とポップの衝突を繰り広げているように感じられます。だから最近インディーロックが保守的に見られ下火になっちゃったのかな…とか考えたり。ちなみに映画『ネイビー・シールズ』とアルバムタイトル『シールズ』をかけていますがギャグとしては大失格です。

https://open.spotify.com/track/1PltCebDqn5raKV8C5adjo?si=XKV_PLodTLWQkxgp7X_u3A

 


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METZは2012年のセルフタイトル作から2017年の『Strange Peace』までぶっちぎりの格好良さを保っている、現在のSUBPOP所属最強バンドだと思ってます。特に写真のアルバム『Ⅱ』の"こいつらマジでうるせえ"感じが素晴らしく、日本盤帯に書いてある"PIL・ミーツ・フリクション、それをニルヴァーナの狂気なギターでとばした感じ"とはよく言ったものです。あとこのアルバム収録のボーナストラック「Can't Understand」を聴くたび『SAPPUKEI』の頃のNUMBER GIRL(祝再結成!)をなんとなく連想してしまうのは多分同じものが影響元だからじゃないかな、とか勝手に理解して頷いてます。2015年の年間ベストアルバムでは柴田聡子、The Go! Team、The Internetに次いでこのアルバムを4位で選出しました、後悔はありません。

https://open.spotify.com/track/5krpKllJQB9zxKQW7LA1QX?si=w-md1NYlTOO01sNx3IWRgA

 


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この曲を聴いた2/11はThe XXの幕張メッセ公演日だったので、遥か千葉の地からSNSを通して伝わってくる興奮を恨めしく思いつつ鳥唐揚げ定食と悔しさを同時に噛み締めてました。以前からわたしを知る友人達からは「フジでも観なかったくせにほんとに興味あるのかよ?」という声が聞こえてきそうですが、あの時はQueens of the Stone Age全力待機中だったのです勘弁してください。Young Marble Giantsの思い出をBurial以降の感覚で鳴らしたUK最重要バンドの2nd、雪の降る夜に聴く「Angels」は特別なものに感じられました。

https://open.spotify.com/track/4g5QKYTjNoAN8w5LmNbkwo?si=dwNXsmlRTP2KlYYJo9qdUw

 

 

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「March Of The Pigs」を聴きながらおろしカツ定食を待つ…最悪の冗談みたいな組み合わせです。デヴィッド・リンチ監督の映画『ロスト・ハイウェイ』日本版予告編に使用されていた「The Perfect Drug」を聴いた瞬間心を貫かれたわたしは中古盤屋に走り過去作を購入、その後1999年の『The Fragile』に収録された「Starfuckers Inc.」のあまりのカッコよさに絶頂の雄叫びをあげました。『With Teeth』まで待ちの期間が長く徐々に自分の熱が冷めていってしまいましたが、数年前から再燃し今は熱く燃え上がっております。聴く者の傷をえぐるようなサウンドを持つバンドはこの当時も沢山おりましたが、NINだけが生き残ったのはやはりサウンドの強度が他とは段違いであり"インダストリアル"の枠にそもそも収まらない特異な存在だったからかな、とか考えました。昨年ソニックマニアにてついにライブを観ることができたのですが、NIN目的で行ったにも関わらずライブ直前に泥酔してしまいあまり覚えてないし数曲しか聴かなかった自分に対して腹が立ちます。次の機会は正座してみます。

https://open.spotify.com/track/2Ad7XA54Jw0YyBF5rjiFyl?si=iQil0Z1FQFm-c6brjU1_Yg

 

 

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瞳=目玉=The Residentsという安直かつ貧困な発想のわたしとはまったく真逆なバンド、奇天烈奇想天外集団レジデンツ1974年の記念碑的1st。どこまでも音楽をおちょくり、どこまでも音楽を真摯に研究し続ける彼らは"冗談とアートの境目/ポピュラーミュージックとアンダーグラウンドミュージックの境界"をのらりくらりと40年以上も歩み続けています。所謂"アヴァンギャルド音楽"と呼ばれているものに興味を持った最初期、真っ先に購入したのが彼らの『Meet The Residents』と『Eskimo』でした。彼らの事はいまだに理解できませんが、理解できないからこそ惹かれ続けているのです。

https://open.spotify.com/track/3fdOTxJRWRrh2vT55wHxEK?si=HIyLbYXNSyCmVHjn2OpBvA

 

 

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Blue Öyster Cult(このNY出身バンドの『Secret Treaties』LP盤はいつでもすぐ聴けるようレコ棚の出しやすい場所に収納してます)のプロデューサーとして有名なサンディ・パールマン支配下の元制作された2nd、とかいうよくある説明的なものは不要ですね。歴史的名盤の1stと3rdに挟まれたあまり目立たないアルバムのように思われますが、わたしはコレ大好きです。アルバムラストに収録された「All the Young Punks(New Boots and Contracts)」という曲を聴くたび格好良さに身震いします。"すべての若きパンクスども"という邦題が更に完璧さを高めます。

https://open.spotify.com/track/3ZhMxNCJcoYBj2wrO4VU3l?si=ssItf_FrQnS58xClmcjEQQ



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Superchunk尊い。長いキャリアにも関わらず安定したリリース/ファンを裏切らない楽曲が尊い。インディーシーンをメインに活動し続けるあたりもプラス評価で、最大に尊いポイントはMerge Recordsを設立したという点。これはもうノーベル音楽賞並みの功績であります。Superchunkに好きなアルバム数あれど、『No Pocky for Kitty』や『Come Pick Me Up』と並び2010年発表の『Majesty Shredding』はわたし的にベストな内容でした。彼らのようにいつだって"Digging For Something"したいものです。

https://open.spotify.com/track/4m80bNaJqbJ0VOqpBHD45P?si=bHxOFIznQL-GKmbq5afuMg

 


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撮影場所は郊外ではなく都心部ですがArcade Fireの『The Suburbs』を聴いています。2004年の『Funeral』、そして2007年の『Neon Bible』は当時Pitchforkメディアの影響もあって聴き込んでいましたが、2010年のこのアルバムあたりから特に理由もなく自分の気持ちが離れてしまいました(Final FantasyことOwen Pallettの作品はずっと好きで聴き続けているのに、です)。実はこのアルバム約8年ぶりにこの時聴きましたが、当時なんでこれを気に入らなかったんだろう…と当時の自分を疑ってしまうくらい良いアルバムだという事にこの時気付きました。この日以来猛省したわたしは最新作に至るまでの全作品を聴き直している次第でございます。

https://open.spotify.com/track/1WJjzkqIXzTQtqXTlPG5Qo?si=iu55641qRPWARFgYUXfb-g

 

 

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この頃テレビでは『からかい上手の高木さん』が放映されており、この写真を撮る前の週あたりのED曲がチャットモンチー「風吹けば恋」だったので久しぶりに聴いています。チャットモンチーといえば昔スペースシャワーTVで放送していた『スペシャボーイズ』という番組のサブコーナーではしゃぎまわっていた3人の姿を思い出します(わたしの中ではチャットモンチーはいつでも"3人"です)。そういえばフジロックに変名で出演した際もライブを観てますし、2006年頃は"「東京ハチミツオーケストラ」は最高のギターポップ"とか言ってたような気が。返す返す解散が惜しまれます。

https://open.spotify.com/track/1NNzUTKlIzQWasuzei5Oha?si=YND-8d17RWOpynVJ-ANRCg

 

 

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駅なので『Station to Station』……。『Young American』という意欲作の次に発表され、この後『Low』『Heroes』という歴史的名盤を繰り出す事になるボウイの"絶頂期の始まり"にあたる重要作。ここらへんのボウイは何聴いても最高です。そもそもボウイはどの時期もたいがい良い(84年〜Tin Machine活動時期は除く)ですがこの頃は特別神懸かっていると思います。夜の駅前にシン・ホワイト・デュークの歌声が響く、グッとくるシチュエーションです。ちなみにボウイのCD群隣にはThe Yellow MonkeyとLegendary Stardust CowboyのCDを並べて収納しています案外律儀なわたしです。

https://open.spotify.com/track/7cehkXeGO0t8HosgO42tHl?si=QDQ78BejRB-C_J8j1d9vtg

 

 

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休日、冬の空気、夜のビル街、イヤホンから流れるPrefab Sprout…最上級に贅沢な時間です。彼らは『Steve McQueen』というアルバムが有名ですが(もちろん『Steve McQueen』は素晴らしいのですが)、わたしが最も気に入ってるアルバムは写真の『Andromeda Heights』です、っていうか1990年代ベストアルバムトップ5に入るくらい愛してます。1曲目の「Electric Guitars」から最終曲「Andromeda Heights」まで、感情を揺さぶるロマンがこれでもかと詰まったこのアルバムを心底愛しております。いつかわたしもアンドロメダ・ハイツに移り住みたい、そんな事を初聴以来ずっと夢想しているのです。

https://open.spotify.com/track/0QKTQKmFUW0LkMdo4f2HaF?si=hHknFpDwTsSq5m76UB5KLA

 

 

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2006年のフジロック最終日、夕方前に始まったBroken Social Sceneのライブが未だに目に焼き付いて離れません。特に「Ibi Dreams of Pavement」でのメンバーそしてその場にいたすべての人が感じた祝祭感、恍惚感たるや。周りのお客さんの"本当に幸せそうな顔"を思い出すたび目頭が熱くなりますし、あれ以上の幸福な時間はわたしの人生を思い返してみてもそうそう無いです。その日はenvy→Isis→Likkle MaiBSSゆらゆら帝国(Killing Jokeとかなり悩んだ)→Super Furry Animals(真裏がThe Strokes)→Mogwaiという流れの1日だったんですが今思い返してもナイスな選択だと思います。スタジオアルバムとしては次作『Forgiveness Rock Record』の方が良い出来だと感じます。

https://open.spotify.com/track/6T0l07sySJY3eYRTvBSXUw?si=vaO5TKtlQ6WijQSkg055Yw

 


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Super Furry Animalsの中心人物、パワーレンジャーのお面で有名なグリフ・リースさんのソロ作2枚目。ソロ1stの"頭のネジが緩んだポンコツローファイサイケ"に度肝抜かれましたが(とか言って実は1stかなり好き)、2nd『Candylion』からは割とまともです。3rdの『Hotel Shampoo』、4th『Ameriacn Interior』、今年リリースした新作『Babelsberg』に至るまで最高のポップミュージックを奏で続けてくれているのは嬉しいんですが、とにかく早いとこSFAの新作アルバムが聴きたいもんです(2回目の催促)。

https://open.spotify.com/track/4aLVSfnZdadFUGZa7t9F5R?si=_ugCCXSdTMq2Fdm_NpVEMQ

 


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天使といえば『天使のため息(原題『If You're Feeling Sinister』)』、というかBelle And Sebastian自体が天使みたいなもんです。このアルバムは発売当時ロッキングオン誌に掲載されたアルバムレビュー記事を読んで買いました。今に至るまで彼らの純粋な世界観は変わらず、汚い大人になってしまったわたしの心には少し眩しすぎるくらいです。アルバム的には『わたしのなかの悪魔』、『ヤァ!カタストロフィ・ウェイトレス』あたりが好きです。特に「The Wrong Girl」という曲がMV込みで好きです。

https://open.spotify.com/track/7lfEhRdfL6juh1HQ5KckKb?si=rnG5QPbPRfG-2WlGHN_vzw

 

 

 

3月

宇宙よりも遠い場所』もついに最終回を迎え、季節と季節の境目で日々天候も変化し気持ちも上がったり下がったり揺れ動いた3月です。

 

 

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"有名な割にアルバム1枚買えばそれで全て終わるから"、The La'sを聴いた理由なんて単純明快ただそれだけでした。たった1枚しかオリジナルアルバムをリリースしていないのに音楽ファンの心に深く刻み込まれたバンドなんてそうそういないと思います。2000年代始め頃個人的によく行っていたクラブで「インディーロックナイト」というイベントが月イチで開催されておりそこに集う人たちとよく音楽の話をしていたのですが、ある時「もし願いが叶うなら誰の新しいアルバムを聴きたい?死んだとかの縛りナシで」という話になりマイブラフィッシュマンズBO GUMBOSなどなど皆口々にそれぞれの思いを打ち明けていましたが「なんだかんだ言ったけどやっぱりThe La'sの新しいアルバムが一番聴きたいよな」っていう流れで話が落ち着いた事を今記憶から蘇らせました。

https://open.spotify.com/track/1JCjGV7RMONvsjkdwPOkO9?si=CSj6fOKnSu2Glfrdd_x8FQ

 


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Drive Like Jehuのカッコ良さとストイックさは圧倒的、半端ないです。このバンドもそうですが、The Dismemberment PlanやSunny Day Real EstateやQuicksandやRodan(Rodanの『Rusty』はわたしのオールタイムベストアルバムトップ20にランクインします)、Jawbreaker、色々経由してTera MelosやQ and Not Uもっと言えばVersusそして後の+/-{PLUS/MINUS}までわたしが愛する事になるUSのアツいインディーバンドを聴くきっかけとなったのは全てFugaziきっかけでした(更に言うとFugaziを聴くきっかけとなるのがMINOR THREATだし、それを聴くきっかけはBad BrainsやBLACK FLAGだし更に更に言えばそれを知るきっかけはRollins Bandだし…)。他にも繋がりはたくさんありますよね、例えばJimmy Eat Worldはこのバンドより先に聴いていたのですが、調べれば自然とDrive Like Jehuに繋がっていてUSの音楽面白いな〜とか思いました。ちなみに彼らのアルバムは2枚ともCDとLP両方で所持していますので、気分に合わせて聴く手段を変えつつ長年愛聴しています。

https://open.spotify.com/track/0rcBONdvQcvSHARoEVbfSO?si=8MPgfDZ8Tlu90NFeWIZl0g

 


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黒豹といってパッと思いつくのはポール・シュレイダー監督作『キャット・ピープル』(ロバート・ワイズ監督の『キャット・ピープルの呪い』より先に観たのでリメイク版の方が思い入れが強いです)、横山光輝『バビル2世』、Roxy Music『For Your Plesaure』でしたが、2018年になってマーベル映画『ブラック・パンサー』というツワモノが新たにわたしの脳内へ追加でインプットされました。さてRoxy Musicですが、バンドの2作目にしてBrian Eno在籍ラストアルバムとなった本作は彼らの濃いキャリアの中でも1stのセルフタイトル作、スタジオアルバムラスト作の『Avalon』と並ぶ最重要作だと認識しています。特に2ndの頃はグラムロック色が強く耽美な匂いが感じられて良いです。Roxy Musicはアートロック、などとよく言われますがこれは生粋のアートではなく"下心のあるアート(例えばお金のため、女にモテる手段としてのアート)"であり個人的にはそういう下世話な雰囲気が奥底に漂う感じも好きだったりします。あとこれは本当に余計な一言になりますが、Bryan Ferry(岡崎京子的に言えばフェリーおじさん)は床上手っぽいイメージあります。

https://open.spotify.com/track/0shPL30nWzEkJzPZ2Anb2m?si=pQUmvzN2TUWTTS6bZLr_SQ

 

 

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カレーを待つ間にKula Shaker『K』で瞑想。ちゃんと音源を買ったのは次作『Peasants,Pigs and Astronauts』からですが、この1stは中学時代地元のレンタル屋で借りて聴きまくってました。カレーパウダーをまぶした程度の異文化的味付けなんてなくてもロックとしてめちゃくちゃしっかりした作品だしカッコ良いと思うのですが、この作品を語る際"インド"の事しか話題に登らないのでちょっと不満です。2007年の復活後からは聴いていませんが、ぼちぼち聴いてみようかなとか思う今日この頃。

https://open.spotify.com/track/00fJ7w7yVcBSdMvzV0cS41?si=Y8eu6AloRrCPFbemJdB_wg

 


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シェイプ・オブ・ウォーター』といえば劇中で使用されるマデリン・ペルーの「La Javanaise」が印象的でした。…てか劇中で流れるって予告編で知っていたので観に行ったのですが。2004年発表の2nd『Careless Love』発売時、ミュージックマガジンか何かで彼女の音楽についての記事を読み興味を持ったのが最初の出会い、以来新作に至るまでずっと聴き続けています。彼女のサウンドは定型的なジャズ・ボーカルものよりもっとポップミュージックに寄せた感じで親しみやすく、特に3枚目にあたるこのアルバムが好きで1曲目「I'm a right」なんか幾度となく聴き返しました。このアルバムに対しての畠山美由紀さんのコメントに頷くばかりです。

https://open.spotify.com/track/07Me6R6puW6o0Q6JD6Mc9S?si=K2NPBwJjSnq4K5Px-eQxrg

 

 

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90年代の英国の空気を伝えてくれたバンドといえばOasisRadioheadを始め数多く存在しますが、そのなかでもわたしは断然Blur派でした、だってグレアムカッコいいじゃんね。それにしても『Modern Life Is Rubbish』の頃のデーモンの声若い、そして音もUK伝統捻くれポップしてていい感じだし少し背伸びしてオルタナぶってる感じも好きです。「Blue Jeans」とか最高でしょ。ちなみにわたしの初Blurはセルフタイトル作の5枚目(当時ダウンタウンが司会をしていた『HEY! HEY! HEY!』の洋楽チャートでも「Beetlebum」流れまくってた覚えがあります)、アルバムとしてはやっぱり『Parklife』が1番良い感じかなと思います。The Kinks・Faces・Stackridge・XTCThe Jam・Plupらと共にBlurは"生粋の英国音楽"として並べてCD棚に収納、英国魂はいつまでも滅びません。

https://open.spotify.com/track/3UFAFyRvZ4gFORAoI1pFWQ?si=nAUgRTQ-QsWi2wbmXqt5Hw

 

 

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2度目の登場The Cribs。前述ですがわたしはこのアルバムを心底愛しております。何度聴いても冒頭3曲(「Our Bovine Public」「Girls Like Mystery」「Men's Need」)が無敵すぎてヤバい2007年作。2015年8月6日の渋谷クラブクアトロ以来この3兄弟のライブを観に行ってないのでそろそろクリブスパワーを補充しに行きたいです。

https://open.spotify.com/track/3q7hjtuboa3sXpfsPZL54n?si=6dFYRSndQaCfscmh8UndZQ

 


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観た映画の日本版サブタイトルが"愛の詩(うた)"だったので急に思い出して聴きました。まあ漢字違いですが…。YEN TOWN BAND懐かしいですね、『スワロウテイル』はビデオをレンタルして当時観ました(観たのはその時一回きりです。ちゃんと巻き戻して返却しました)。YEN TOWN BANDというよりはCharaが好きで聴いていました。小林武史プロデュース作品だと小泉今日子の「My Sweet Home」とかMy Little Loverの「Animal Life」、綾瀬はるかの「ピリオド」なんかが大好きです。Charaについては後にコメントしますが、この方の作品は1stからずっと聴いています(Mean Machineなんてとても懐かしい存在を思い出してみたり)。

https://open.spotify.com/track/1Jc28LWwi8UU59G3G826BF?si=LGpUNawdSfOPTuvmbBw9mg

 


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2010年代のドリームポップを振り返った際、我々の脳裏にキラキラとした思い出と共に浮かび上がるCraft Spellsという宝石の名前。個人的にこの頃はCaptured Tracksからリリースされる個性的なアーティスト達に夢中になっていた時期でありまして、代表的なのはMac DeMarcoやDIIVなどですがCraft Spellsがリリースしたカラフルなジャケットとドリーミーなサウンドが印象的な永遠の名盤1st『Idle Labor』にも当時夢中になりました。

最近めっきり新作アルバムのリリースから遠のき寂しい限りなので(早く新作アルバムを!)、昨年リイシューされたLPをゲットしてたまに盤に針を落としております。

https://open.spotify.com/track/3pU17vA0jCRPyeroZtbZCU?si=O05yheDESgOJ08pzDYdIng

 


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この人が自殺した、というのを当時何で知ったかすっかり忘れてしまいました。確かクロスビート誌の記事を読んだとかだったと思いますが、記憶が曖昧で定かではないです。その記事が載っているクロスビート手元に残ってるかな、と今回探しましたが発見できず(こんなの買ってたっけ?っていう'90年代のレコードコレクターズやDOLLやQuick Japan、2000年代前半のCookie Scene、2000年代後半のremixやindies issueなどは封印された押入れから大量に見つかりましたが…)。とにかくその時「ああ、この人は死んでしまったのか」と何故か冷静に受け止めたのを覚えています。彼の新作が聴けなくなって早15年、それからはただ静かに彼が遺してくれた素晴らしい歌の数々を時折聴き返す日々を送っています。

https://open.spotify.com/track/5AMrnF761nziCWUfjBgRUI?si=W28mcrf_SXOjZG750I3FIw

 

 

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今や神格化され崇め奉られている感があるSunn O)))、只事じゃなかった『White1』『White2』を経由し、世間的にも徐々に知名度を上げていたこのバンドを初めてわたしの体内に取り入れたのは写真の『Black One』でした。当時よく行っていた(今はもう閉店してしまった)メタルに強い中古CD屋の店長さんから「Earth好きでしょ?てかサバス(もちろんBlack Sabbathのコトだ)好きでしょ?だったら聴いた方がいい」とSunn O)))をオススメされてこのアルバムを聴いたのがファーストインパクト。そこから過去作を全て集め2009年の『Monoliths & Dimensions』で完全に神化決定、セカンドインパクトの完了です。更なる信者を増やすためにも、もちろんわたしの欲求を満たす為にも新しく産まれる"『Kannon』の更なる先"を早く聴きたいものです。

https://open.spotify.com/track/4nEOyn7F1Zdzh56jPp3eoO?si=BM6e_IUYQJOA1np1LgAYRg

 


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ワタリウム美術館で開催していた『Mike Kelley展』凄く良かったです。時間があまりなくて駆け足で観る事になってしまいましたが、それでも大満足です。Destroy All Monstersの輸入本作品集よく見返すんですが、メンバーではCary Lorenの作品が好きです(CDで最初に買ったのは地下ライブハウスに蠢く怪しい空気が充満した1996年作『Silver Wedding Anniversary』)。そんなわけでMike Kelleyの代表作"ぬいぐるみシリーズ"をジャケにした『Dirty』、『GOO』と並ぶメジャー時代の代表作です。Sonic Youthは世界一好きなバンドなので、語り出すと3日も4日も喋り続けてしまいそうですが、とりあえず後に出てくる写真の際に詳しくコメントします。

https://open.spotify.com/track/6q03mlzKsM1m3TLpi6T6Cw?si=8L2XAfx5TU2wVRQ2sLHW-w

 


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『Before and After Science』、いつ見ても秀逸なタイトルだと思います。"イーノ以前(Before)"と"イーノ以後(After)"で世界的に音楽の見方が変わってしまったのはもう遠い昔(もちろんそれ以前にTerry RileyやLa Monte Youngなどという先駆者が道を切り開いた事や、クラウトロック勢という同時代の強烈な存在がいてこそですが)。わたしが音楽を意識して聴くようになった頃には既に"イーノ以後"が当たり前過ぎるくらい浸透していましたが、70年代後半から80年代前半に発表された一連の作品を聴くたび「当時は衝撃的だったんだろうなぁ」とか生意気に思ってました。まあ長々とそんな事言っといてなんですがアルバムとしてはアンビエント全盛期の頃よりもロック色が強い『Taking Tiger Mountain』やアンビエント前夜的雰囲気の『Another Green World』等の方が断然好みです。

https://open.spotify.com/track/4AHCh0JCCzPYsvRCUFdru3?si=uEoeb2iZRLmd2zD7dI-5zw

 

 

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というわけで『Another Green World』、1975年作です。「St Elmo's Fire」とかいつ聴いても最高だと思います。ロキシー脱退後2年でこの世界に到達するイーノの頭の中を覗いてみたいものです。ちなみに今年の夏は『Another Green World』ジャケのTシャツをヘビロテ着用しておりました。

https://open.spotify.com/track/41RiTUEXw8uoCtLd8pcHVy?si=Yea_g51YQ5mmYeO-7SGLFA

 


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ポムポムプリンカフェで『pom pom』を聴く…まあアルバムタイトルの読みは『ポンポン』なんですが気にしません。あと写真撮影中店内にワンサカいる若い女性にジロジロ見られましたがそんなもん屁とも思いません。

2017年作の『Dedicated to Bobby Jameson』が大層好きなので気がつけばいつも「Time to Meet Your God〜♪」と口ずさんでしまうわたしですが、やはりAriel PinkはHaunted Graffiti名義でリリースした2010年作『Before Today』が現状1番最高なアルバムだと思います。その翌年、2011年1月に4ADのイベントでDeerhunter/Blonde Redheadと共に来日した際のライブが大変素晴らしかったので、ギンギラギンに輝く衣装を着てヘンテコなポップソングを歌う彼をここ日本でまた観たいと切に願うのです。

https://open.spotify.com/track/0PF4cbrLPZsteUM79VGKGE?si=_zccXt1dSzGSB_WrPUGT8g

 


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2017年の『Life Without Sound』では景色に色がつきましたが、こちらはまだジャケットの景色がモノクロに染まったままの2012年作『Attack On Memory』です。モノクロだからって2017年作に劣るなんてことはなく、むしろ「Stay Useless」や一撃必殺の「Wasted Days」が収録されたこのアルバムがこのバンドの最高傑作だとわたしは思っていますし、勢いで2010年代ベストアルバムのトップ3に入っちゃうとか言ってしまってもいいくらい。この7年間何度この8曲を再生したか…。この年にフジロックへ出演した際ホワイトステージでの演奏を観ましたが、「え?もう終わり??」って拍子抜けするくらいあっという間に突き抜けていったライブでした。

https://open.spotify.com/track/3f1tVKokBYEzWoxN3tucSf?si=WC113o1PQeenoW1Mu6XB3A

 

 

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"激安の殿堂 ドン・キホーテ"アカウントの中の人も好きな事で有名(?)な「Dreams Burn Down」。でも実はわたしRideは『Nowhere』と『Tarantula』くらいしか聴いていなくて、Slowdiveにいたっては2017年のセルフタイトル作しか聴いていないしSwervedriverに至っては全て未聴なシューゲイザーにわかなんですドン・キホーテの中の人ごめんなさい(?)。ただの言い訳ですけどシューゲイザーって言われているバンド群の音割と好きだしThe Radio Dept.とか大好きだしThe Jesus and Mary Chainなんかはちゃんと聴いてるんですけどね…。サブスクリプションを使用し始めてからやっとシューゲイザー関連ボチボチ聴き出したので、これから色々攻めていこうと姿勢を改めています。ちなみにこのアルバム収録の「Paralysed」という曲が好きです。

https://open.spotify.com/track/1mIbZj0uHmRDQKQcZRRikL?si=JmiRgCl3Q4SzJ1c3VUU_tA

 


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2015年の年間ベストシングル。漫画やアニメ自体にそこまでハマってはいませんでしたが(でも漫画は最終巻までちゃんと読んでます)、この曲が良すぎてOP目当てでアニメ視聴してました。ROUND TABLEの北川勝利さんが近年が関わっている作品は全てハズレなし無双状態って感じです。『たまこまーけっと』のOP曲なんか最高だし、花澤香菜さんのアルバム『Blue Avenue』や『Opportunity』なんかかなりの愛聴盤、今でもCD棚最前列です。

 


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スペースシャワーTVサニーデイ・サービスホフ・ディランがメインパーソナリティーを務めていた番組内にて中村一義が好きなアルバムの事を語る『喫茶ひぐらし』という1コーナーがありまして、当時毎回それをビデオに録画していたのですがその中でJoe CockerやTodd Rundgrenと共に中村くんが紹介していたのがNeil Youngの『After The Goldrush』でした。このアルバムを聴くとなんとなく外に出たくなりますし、旅行をしてる最中(とくに移動中)なんかよくこのアルバムを聴いてしまいます。Neil Youngには良いアルバムがたくさんあるのでどれかひとつを選ぶのが難しいですが個人的にはこのアルバムと『Prairie Wind』が他を圧倒して好き、次いで『On The Beach』、『Tonight's the Night』、『Zuma』、『Re・ac・tor』、『Weld』、『Broken Arrow』(まずタイトルが最高ですよね、Buffalo Springfield大好きです)、『Greendale』あたりは常によく聴いています。

https://open.spotify.com/track/2anPa0qaFG1Nf0swkpfOQd?si=0pFx82FCQnG2Vq3gecti6Q

 

 

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音楽に全く興味のない友達にわたしの好きな音楽を紹介するという、こちらにとっては地獄のようなイベントが今まで幾度か発生しましたが、過去の遺産を現代にアップデートさせたご機嫌なR&Rサウンドが詰まったKitty,Daisy & Lewisの1stは今のところ紹介した全ての人が「これはいい!」と言ってくれた必勝必中"勝率100%"の音楽作品です。次作『Smoking in Heaven』も素敵ですがやっぱ1stのゴキゲンっぷりには敵いません。

https://open.spotify.com/track/2cDoENwtGO4C4U70C7Bw74?si=BtayXSDVRxmUqqXNRCBgwA

 

 

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Yo La Tengo史上最高にゆるい名曲「You Can Have It All」が収録された2000年発表の人気作。ヨラで1枚選ぶなら2009年の『Popular Songs』ですし1曲選ぶなら同じく2009年の「And the Glitter is Gone」(Pitchforkが当時公開したこの曲のライブ映像でのアイラ・カプランのギタープレイが凄すぎます)ですが、2番目に好きなのはこのアルバム、そして2番目に好きな曲も当然この曲です。Jonathan Richmanを始祖としてR.E.M.やThe Feelies、Galaxie 500など所謂USカレッジチャートに好まれる素敵なバンドはたくさんおりますが、その中でもYo La Tengoは一際"リスナーと同じ目線で音楽に接している"感じが前面に出ていてそういうところホント好きです。どうでもいい話ですが2014年5月のEX-THEATERでのYo La Tengoライブ中、当時付き合っていた彼女とケンカしてめちゃくちゃ気まずいまま終演まで観ましたそういうのはもう勘弁です。

https://open.spotify.com/track/4GrfClvQgCVLsCfqw7YthQ?si=O9aE4BP_S1aewjLuGa2D4Q

 


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Dovesアルバム出さないな〜とか思ってたら"いつの間にか活動してなかったっぽい"っていうのをDoves復活のニュース見て初めて知った情弱野郎です。このアルバムが発売された2002年は今でもよく聴くアルバムが沢山出た年で、その中でもこれは"わたしの青春の1枚"みたいな扱いで聴くたび発売当時の様々な思い出が蘇ります。後のアーティストに影響を与えた訳ではないし、今聴くと懐メロっぽく感じちゃうしアルバムリリースから遠のけばリスナーの記憶の奥底へ沈んでいってしまいそうなくらいの作品強度ですが、それでもDovesが名バンドだと思うのは単にわたしの思い出補正なのでしょうか…そうではないと良いのですが。それはそうとDoves復活めでたいですね!『Some Cities』や『Kingdom of Rust』も良い作品だったし、懐かしライブだけじゃなくて新作録音も望みます。

https://open.spotify.com/track/2wzTHuw8nhFSXUU27x0PFa?si=pw_l47weTGGOZwWZquBP0Q

 


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この時期の所謂UKポストパンク勢は今聴いても刺激的なものが多いですね。わたしがポストパンクと言われるものの中でもっとも好きなバンドはKilling Jokeですが、他にも混沌とした音がカッコいいThe Pop Group、音楽のルールから逸脱した自由さが心地よいThe Slits、ジャンルはおろか"音楽"そのものを破壊した後再構成したPIL(ジョン・ライドンはアイデアの天才だと思いますが少し痩せた方がいいっすね)などなどブッとんだバンドが盛りだくさん。アンディ・ギルの鋼のギターが作り出す"鳴り"と"鳴り"の間にある空白時間を活かし、無音状態ですらひとつの表現とした鋭利な音楽を轟かすGang Of Fourもポストパンクを代表するバンドのひとつで、このアルバムが後の世に与えた影響たるや数え上げればキリがありませんしもちろんわたしも初聴時目からウロコの衝撃でありました。

https://open.spotify.com/track/16AsVgSbfSz9pXCoLrmLi2?si=_J2LoDF0S92UnmESNCfS7g

 


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わたしが高校1年生だった1998年、当時よく行っていた中古レコード屋さんの店長に「凄いアルバムが出たから聴いてみて」と言われ出会ったのがTortoiseの『TNT』。音響派など全く知らなかったわたしは物凄い衝撃を受け、それ以降関連性のあるバンド群、例えばBastroやisotope 217°、Shrimp Boat、CoctailsやSlintやGastr del Sol、Joan Of Arcを経由し、果ては日本のGREAT3まで辿り着きバイト代の全てをそれらに充て聴き漁るようになるわけですがその最中に出会ったのがThe Sea and Cakeの1994年に発表した1stでした。1曲目「Jacking the Ball」のポップに跳ねる感じが春っぽくて好きです。アルバムとしてはこれがベストではなく、『Nassau』か『Oui』もしくは『Everybody』あたりが好みです。それにしても2018年3月ラストの日はよく晴れていました。

https://open.spotify.com/track/7bnjTKi8Vi8DBMATQuMfFW?si=5H81T_DtQsWpJHermOwJHg

 

 

4月

"春に似合いそうな音楽"をセレクトして散歩したり奥飛騨でキャンプしたり…ようやく巡ってきた春という季節を満喫した4月です。

 

 

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Arcade Fire、Broken Social Sceneとならぶ"カナダインディーバンド御三家"の星ことStars。キラキラっぷりが眩しい『Set Yourself on Fire』は今でもたまに聞きます。このバンドがArts & Craftsに所属していた頃の音源はものすごく好きです(近年の作品も聴いてはいますがそこまで思い入れがないです)。桜を見つつ「Set Yourself on Fire」を聴きつつ散歩なんて最高の贅沢、足取りも弾むってもんです。

https://open.spotify.com/track/2MzYhD8xByErqgsJdsVLKG?si=i_2MvUXlQfixDVe5SXsZoA

 

 

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オーストラリアといえばコアラ、カンガルーそしてCourtney Barnettと言われていますが(わたしが勝手に言ってるだけです)、昨年発表された新作の『Tell Me How You Really Feel』もだいぶ良かったけど写真の『Sometimes I Sit and Think, and Sometimes I Just Sit』と比べてしまって2018年の年間ベストには入りませんでした。この人音楽もルックスもキュートでいいですね、コアラと同じくらいキュートです。そしてこの人の音楽には弾む躍動感も感じます、カンガルーが跳ねる躍動感と似てると思います。

https://open.spotify.com/track/3iNrj3kJyuZDtCRgftCwZg?si=Iz_PWIEYS9qZ88cwhgYFDA

 


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今から9年前の7月31日、トライセラトップスDirty Projectors→Moriarty→Kitty,Daisy & Lewis→John Fogerty→Fishboneと観て、その日最後にして最大のお目当だったDerek Trucks & Susan Tedeschi Bandのライブ直前に降り出したクソみたいな豪雨のせいでフィールドオブヘブンまでの道のりを諦めざるを得なかったフジロック2日目は本当に悔しかった(そのかわりグリーンステージでRoxy Musicを観ました)。うちのじいさんが亡くなった際お経をあげてくれた坊さんがこのバンド大好きマンだったり、かろうじて1人だけいる地元の音楽友達もこのバンドのファンだったりとわたしの周りではやたらと評価が高いThe Derek Trucks Band。わたしはこのアルバムから入ったのですが、この人の艶っぽいギターの音色にハートを鷲掴みされました。

https://open.spotify.com/track/6RMhGW31lycj4UqKsLIJyr?si=qPV0T1gtRxSWPLVGwe_EkQ

 


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『American Don』の1曲目「Fire Back About Your New Baby's Sex」、なんと熱量の高い軽やかな音楽でしょうか。Red Crayola『Soldier Talk』あたりの音を更に研ぎ澄まし大進化させた硬質な"ポストハードコアとポストロック(マスロックという呼称は使わないでおきます)の偉大なる接点"、音楽を愛する全人類に向けて名門Touch and Goから放たれた2000年の大名作。もはや説明不要なこのアルバム、4年前に知人へ貸してから返却してもらってないので手元にありません。まあDon Caballeroはこの1枚だけが突出しているわけではないし散々聴いたので持ってなくてもいいかな〜とか思いませんホント返してください。ちなみに誇張でもなんでもなく、このアルバムがわたしの"オールタイムベストアルバムジャケット"です。これより美しいアルバムジャケットをわたしは知りません。

https://open.spotify.com/track/6If143a0W35DyR9pVQTTJP?si=hu0xd7joSUGRUff_CGTaYw

 

 

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Real Estateは春の季語、と申しますように(わたしが勝手に言ってるだけです)春といったらこのバンドです。彼らほど柔らかな陽光が似合うバンドはないと思います。ディスコグラフィーの全てが心地よい微睡みに包まれていますが、中でも『Atlas』はオールタイムベストに組み込むくらいの愛聴盤、もうホント永遠に聴いてられますしもしかしたら2010年代ベストアルバムの1位はこれかもしれません…なんかだんだんわたしにとってはこれ以外はあり得ないんじゃないかと思ってきました。"(興味のありなしは別として)Carpentersを嫌いな人はいない"という都市伝説が昔からありますが、現代でいうとそれに該当するのはReal Estateではないかと思うのですがどうでしょうか。

https://open.spotify.com/track/0ZwlxoHAnvkCRjsOrHAleU?si=1z8Bk_saSB6xn9EiaaEWcA

 


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泣きのパワーポップ名バンドGigolo Aunts。あぁなんと素晴らしい曲達なんでしょう。パワーポップで1枚選べと言われたらわたしは『Flippin' Out』を差し出します。聴いてるアルバムは『Full-On Bloom』〜『Flippin' Out』間のコンピレーション盤ですのでオリジナルアルバムではありませんが、キャリアが長くて良作が多いバンドこそ代表曲が多数収録されているベストやコンピ盤を好んで聴く傾向にあります。Gigolo Auntsを聴きながら桜並木の下を歩く…これぞ春の醍醐味です。

https://open.spotify.com/track/6SIxtp8xHmS4AfTRShRRyp?si=ynsHRCJMT6ejBvToeNqfnw

 


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Yumi Zouma(もう慣れましたが変なバンド名だと思います)が2015年にリリースした最初のEP集。ちょうど"まもなく春"といった頃合いに発売されたこともあり、当時何度も何度も繰り返し聴き惚れていました。なのでこのバンドは春のイメージがわたしの中で定着しています。初来日公演のチケットも確保していましたが、急な仕事が入りあえなく断念……つらい。でもチケットを譲った友達が満足してくれたようで結果オーライです……なんなら一緒に観たかった、やっぱりつらい。

https://open.spotify.com/track/2Nl6qq37C0bWswqeGZ73w3?si=urs69MeXQOq9Pe7zhJ-tqA

 

 

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Jaga Jazzistといえば各方面から大絶賛され、代表曲「Oslo Skyline」や「All I Know Is Tonight」を収録したブレイク作『What We Must』が有名だし実際このアルバムが一番だと思いますが、2010年の『One-Armed Bandit』だって捨てたもんじゃありません。特に1曲目「The Thing Introduces…」の比類なき格好良さと軽やかさは鳥肌モノです。以前大雨の中Jaga Jazzistのライブを観ましたが、圧倒的な技量とパワフルな演奏、そして恍惚とする祝祭感で雨など忘れて踊り狂ったのを昨日のことのように思い出します。

https://youtu.be/HVIFUQV20NM

 


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残念ながら2005年に解散してしまいましたが、英グラスゴー出身のなかでは今でもトップクラスに好きなバンドThe Delgados。確かこのアルバムはミュージックマガジン誌2002年の年間ベスト【イギリス編】で2位という物凄い高評価を得ていました。最初に聴いたのは2000年作の『The Great Eastern』でその時点ではそこまで印象に残らなかったのですが、『Hate』のただひたすらに美しい音像にはさすがに仰け反りました。どのような状況で聴いても最高なのは変わりありませんが、せめて「The Light Before We Land」くらいは出来る限りの大音響で聴くべきです。

https://open.spotify.com/track/3Q1Zu7mgNHxHsLc5YhoC2d?si=lw6NQcUGRG2Az4wD7wLkxw

 

 

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これから観ようとしている映画とあまりにも関連性がなさすぎてビックリしますが、その時ちょうど聴いてただけで深い意味は全くないので勘弁してください。さてこちらは2000年代のインディーギターポップバンドのなかでもトップクラスに好きなCamera Obscuraの名作2nd。もうジャケの時点で満点といった感じです。次作にあたる2006年発売の『Let's Get Out of This Country』と共に"わたしのギタポ名盤ベストセレクション"に長年ランクインし続けています。それにしてもステキなバンドを量産するグラスゴーという街には何か魔力のようなものが宿っているのでしょうか。

https://open.spotify.com/track/2YDmCSVs46QrhD2sqYGGqx?si=McvVPheETC6MzZRjs_5DJQ

 

 

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2005年のフジロックホワイトステージトリ、直前まで降っていた雷雨と"アルバム曲の再現"という観客の大きな期待を見事に蹴散らした全盛期のThe Mars Volta後という考えうる限り最悪の条件の中スタートしたSigur Rósのライブは、結果わたしが生涯観たライブの中ではベストのひとつに数えられるくらい素晴らしいものでした(ちなみに生涯ベストライブはCongotronics vs Rockersです)。客の半分くらいは寝てるんじゃないかと思うくらい心地よい音楽、ライブの最後「Popplagið」演奏後半の一連のシーン、降りる幕、響くヨンシーの声、一瞬の静寂、そして始まる映像の炸裂、強烈に美しい轟音、わたしの脳内に猛烈に沸き起こる感動、周囲には泣いてる人達、鳴り止まぬ拍手。そのライブからしばらくして発売されたのが本作なので、前作までのアルバムと比較されたメディアの評価なんぞ関係なく聴き狂い心惹かれるのは当然なのです。

https://open.spotify.com/track/1JfyhapKDVF6e6U5HXn3Fd?si=XX6ogw9ATz-rexBRu-qSGA

 


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早起きして車を走らせた自分へのご褒美、朝霧けぶる春の日本海を眺めながらThe Avalanchesの「Since I Left You」を聴くという贅沢な時間。今や2000年代を代表する1枚といえるこのアルバム、発売の翌年くらいから海外メディアをはじめ各種媒体でかなり話題になってて、「Frontier Psychiatrist」のMVがCSの音楽番組で流れてたのを見てわたしも購入しました。それから永遠とも思える年月が経ち……待てど暮らせどリリースされない2ndアルバムへの熱望とモヤモヤする気持ちは誰しも経験したハズです。で結局待望の2016年作2nd『Wildflower』がリリースされたのにも関わらず何故か『Since I Left You』ばかり聴いてしまう謎の現象は世界七不思議のひとつに数えられています…この謎、原因ははっきりとしているのですが明言しないほうが身のためかもしれません世の中には知らなくても良いことがあるのです。

https://open.spotify.com/track/693R4N3d57wZcUXgsuSj1i?si=Iy7OepO7S8mP0wwBNlnbHA

 


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2度目の登場Pink Floyd。黄金期へ向かう直前の『A Saucerful Of Secrets』から『Ummagumma』といった作品をリリースしていた時期、わたし大好きです。Syd Barrettが在籍した歴史的1stアルバムと『Atom Heart Mother』という偉大なる5thアルバムの間に挟まれた一般的には目立たない印象のアルバム群ですが、(シドのお陰で)狂いまくった1stやプログレッシブとしての様式や型に収まった後の名作たちとは違い"フワッフワで変幻自在な形態"と"試行錯誤を繰り返し前に進もうと頑張ってる感"がなんとも人間くさくて好印象、以前はそうでもなかったですが今となってはこの時期の作品群を1番聴きます。あとPink FloydとかYESとかのプログレ王者って何が凄いのかを色々考えたんですけど、例えばSoft MachineやFaustやAmon DüülやAsh Ra TempelやCOSやGongやMagmaやGuru Guruなどシーンが細分化されていくにしたがって増えていった異端児たち(ここら辺のバンドわたし大好きです)を尻目に"常にプログレの王道で居続けた"ってとこだと思うんですよね。ど真ん中の王者がドーンとそびえ立っているからこそ個性的な脇が輝く、どんなジャンルでもこれが理想だとわたしは思います(これはKISSやAerosmithなんかの"一般的な知名度と売り上げ枚数が比例していて、あまりに定型的故に音楽ファンから揶揄されがち"な他のアーティストにも言える事です)。

https://open.spotify.com/track/4YJ1sPlEa0nSUVzsLlZ7Zz?si=X2WRXKRqTGqX5PDfaTE4fg

 

 

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キャンプの夜、ほろ酔い加減のわたし、ちょっと肌寒い気候、山の澄んだ空気を吸い込みながら「ナイトクルージング」を聴く…これ実行してみたら予想以上に気持ちよかったので今年もやります。あと夏の蒸し暑い夜に「Magic Love」を聴きながら自販機へジュースを買いに行くみたいなのも気持ちよさそうなので今年やります。状況別Fishmansは色々考えられるので今年やります。

https://open.spotify.com/track/36Thm3dOVuCR4SFyzwJioN?si=qTH2TYTeQhiUt4MaY4m0_A

 

 

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「I Bet You Look Good on the Dancefloor」でドカーンとシーンに登場した時はまだまだうぶなホッペの赤い(わりに曲がむちゃくちゃカッコいい)少年たちだったのに今やヒゲのオールバックですからね、彼らもわたしも歳食ったなぁと思います。正直なところこのバンドあまり興味が持てずにいたのですが数年前にようやく格好良さに気付きました遅くてごめんなさい。このアルバム、中盤から後半にかけて顕著になるバンド独自の切なげなメロディーを持つ曲がとても好みでつい「Mardy Bum」「Riot Van」「A Certain Romance」ばかりリピートしてしまいます今まで良さを見出す事が出来ず重ね重ねごめんなさい。夕日を眺めながら「When the Sun Goes Down」を聴いて"春の週末"に終わりの時間が訪れました。

https://open.spotify.com/track/2zzLRQ78kKfPTx8FJQCdC2?si=4B2klz_iRkOa82cKOjRmuA

 


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もちろんテレビシリーズは1期も2期も毎週見てたし、劇場版しかも大好きな鎧塚さん主役と聞けば期待しないわけがないのですが本作は想像以上の衝撃を各方面に与えたのでした。今思い出しても切なさで胸が潰れそうです…彼女たちの未来が明るいものでありますように。ところで曲にたいしてですが、1期ならOP曲「Dream Solister」の方が好きですし、ED曲でいうなら2期のビジュアルの方が好きです。アニメの主題歌とかに関しては色々小難しい事考えず純粋に作品とセットで楽しんでおります。

 

 

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1st『Homework』の時点で歴史に名が残るグループになることが決定していたDaft Punkが放った決定打。『Discovery』はちょうど高校卒業間近にリリースされたので、実質高校時代最後に買ったアルバムになりました。「One More Time」なんてクラシックを通り越してもはや21世紀のスタンダードナンバーですね。あと売れまくった作品の宿命として"ブックオフ500円棚の定番"としても有名で、ほんと新品で買った奴の気持ちも少しは考えろよって感じです。Daft Punkを筆頭にAIRTahiti 80Phoenixなど当時から活動しているフランス産バンドで今も好きなものは多いですがあまり話題に上がらないものだとmellowとか好きでした。あとこれは余談ですが今回のこの記事、ハウスやテクノを始めとして所謂ダンスミュージック系がほとんど登場しないのは、そのジャンルが嫌いだからではなく"iPodにはハウスやテクノ、エレクトロニカなどを極力入れない"という当時わたしが設定した謎のマイルールのせいです。

https://open.spotify.com/track/0DiWol3AO6WpXZgp0goxAV?si=lsdnT-RJS72I_DzcDaAMXg

 


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The Stoogesでの活動にてわたしのハートを撃ち抜いたIggy Pop、ソロも名作揃いだと思ってます。最初に聴いたのは『Ameriacn Caesar』、何故か有名盤ほど聴くのを拒むひねくれ者のわたしは「The Passenger」が収録されている『Lust for Life』なんて頑なに聴くのを後回しにしてましたが自分本当にバカだったなぁと思うばかりです。なんてことを言ってますがIggy Popディスコグラフィーで自分の好み的に選ぶなら1990年の『Brick By Brick』かポスト・ハードコア的緊張感が充満した2001年作の『Beat 'Em Up』かな。『Beat 'Em UP』あまり人気ないみたいでわたしションボリです。良いと思うんだけどなぁ…。

https://open.spotify.com/track/0KU5dtAQvJ81f67Sx1bKx6?si=6okvt_icRb2_vfXiw56KrQ

 

 

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ホントこれだけは声を大にして言いたいんですけど、Sufjan Stevensマジで"アメリカ51州"シリーズ再開してくれ〜たのむ〜って感じです。確かに彼の最高傑作は『The Age of Adz』だと思うし『君の名前で僕を呼んで』のサントラで一般層までをも虜にしたし『Carrie & Lowell』もよいアルバムだったし個人的には『The BQE』が堪らなく好きだったりで過去のポシャった計画など振り返る必要なんてない事は承知の上なんですけど、それでも"もしかしたら存在したかもしれない"49枚の音楽を想像するとワクワクするしもしそれが現実に存在するならそれは何よりも素敵な事だろうな、とわたしは夢想するのです。

https://open.spotify.com/track/4D0R0cPruef7gbtp91aFVT?si=sAonfTgJS4iBE2M6yHPnow

 

 

 

5月

ゴールデンウィークは全仕事で文句タラタラだったけど、京都の野外フェスいったり富山で『デザイン あ展』みたりなんだかんだ充実してる5月です。

 


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所謂"わたしを構成する9枚"のなかのひとつであり世界一有名な奇盤。ブルースを基盤に、入念な計画の元産み出された混沌の音楽。踏み込んではいけなかった音楽の暗部。世の中には"自己責任で聴いて欲しいアルバム"(例えばRobert AshleyがCRAMPSからリリースしたアルバムなどは聴いているとホントに気が狂いそうになるのでオススメはしませんが自己責任で是非…)というのが存在しますが、大げさに言えばわたしにとって『Trout Mask Replica』を"聴く""聴かない"がリスナー人生の大きな帰路だったように思います。結果的にその時わたしは大きく道を踏み誤ってしまったわけで、このアルバム体験以降アヴァンギャルド/エクスペリメンタル/ノイズ/現代音楽とどんどん深みにハマっていくのでした(もう戻れないぞ)。

https://youtu.be/r9lpLm7jwQY

 

 

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以前中古CD屋で偶然見つけて買ったサルヴァドール・ダリ『ゆでた隠元豆のある柔らかい構造、内乱の予感』をジャケにしたアルバム。聴いてみたらこれはなかなかの奇盤で、スラッシュメタルを軸にプログレっぽくコロコロ展開が変わる(ダリのシュルレアリスム全開っぷりに負けないくらいの)狂った個性をもったバンドでした。後々調べてみたらこれMetalica経由で聴いた人も多いみたいで割と有名な盤だったらしく、実際めちゃくちゃ良い&ブッとんだ内容だと思います。ですが曲単位で聴くと魅力が全く伝わらないので、曲単位がメイン視聴のサブスク時代に突入し安定した今となっては再評価も絶望的かと思います。あと音楽と全然関係ないですがダリ作『メイ・ウェストのリップ・ソファー』めちゃくちゃカッコ良いのでニトリとかで販売して欲しいですね。

https://open.spotify.com/track/2TWABYedHMdvQHDYQFfPqb?si=CI75GxKPTk6Zd-v9-wYXWw

 


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祝再来日!SLEEP、Sunn O)))と並んで現世最強の"重音三闘神(三闘神とはもちろんFF Ⅵに出てくるアレ、要はボス級クラスという意味。Mastodonを加えて四天王としても可だが少し毛色が違うか…)"の一角であるMelvins。もちろん重音三闘神とはわたしが勝手に言ってるだけですが、Kurt Cobainを始めとして数多くのミュージシャンから尊敬を集め続けている彼らは偉大中の偉大、神に近い存在であると思っています。2015年のHostess Club Weekenderにて重音を響かせつつスィースィーと素早い動きみせたBuzzに光GENJIの面影を見ました。人生初のホテル出待ちしてまで撮っていただいたツーショット写真は家宝にしております。やっぱり『Lysol』が最強盤かと思います。

https://open.spotify.com/track/09hctAvAEUpm7MKl1RBK2j?si=WnVf5FaOTpiPtwaonTae_A

 


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バンド名元ネタである柳町光男監督の映画より有名になった感のあるカナダ産重音ポストロック/ポストメタルバンドGY!BE。1999年のEPくらいまでは「Mogwaiと同じくらいヤバいバンドがいる」という噂が広まるも"謎の存在"というイメージがあまりに強く怖くて手に取れなかったのですが、2000年の『Lift Your Skinny Fists Like Antennas to Heaven』で世界的に大ブレイク、わたしもついに初体験を果たしたのです。音楽本編はもちろんですが、このアルバムのジャケット凄く好きです。彼らがアルバムをリリースしなかった空白の10年間でこのような形態のバンドがだいぶ一般的になりましたが、それでも"キャリア初期から変わらない孤高の表現"を上回る者がついぞ現れず、結果誰も追いつけない雲の上の存在として現在に至るまで君臨を続けておりわたしは戦慄を覚えます。

https://open.spotify.com/track/1HfJV18PHF2UQqh4TuySBJ?si=vHe3n6h9Rp6bbc0JSUdMGg

 

 

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マイベストハードコアディスク。うるっさい音楽を愛している人たちには避けて通ることができないバンドがいくつかありますが、Dischargeもそのうちのひとつで血気盛んな反抗期の学生時代なんかには夢中になるのも当然かと。それにしてもこのぶ厚くて歪んだ音塊は凄まじい…パンク/ハードコアで素晴らしいバンドは数多くいるとはいえ「全て跡形もなくブッとばす」みたいな勢いは当時にしても異様で突然変異みたいなバンドだったのでは、と思ってしまいます。メッセージ性の強い音楽って実はあまり好きじゃないのですが、CrassとかDischargeとかは力で押し切る感じが良いと思います。

https://open.spotify.com/track/3R1UrBSSV2eRMT2EM8SeCH?si=ImEi7FpbT32QBKt2bcdGaA

 


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正直Sérgio Mendesはほぼ聴きません。有名なBrasil  '66以外に何枚か聴いたくらいで、今は全く聴かないしCD棚のどこにしまってるかも定かでないです。しかも今回聴いていたのはオリジナルアルバムではなくリミックス的企画盤なので更に聴かないです(Erykah BaduATCQQ-Tipとかが参加してる)。ですが、この人の音楽との出会いをきっかけにA&M系(Roger NicholsCarpentersなど)の音楽に興味を持ち、そしてソフトロック全般(特にThe AssociationとHarpers Bizarre、The Free Designとの出会いはわたしにとってかなり重要でした)に興味が広がっていくのです。わたしにとって年代関係なく様々な音楽に興味を持つきっかけを作ってくれたのは間違いなくSérgio Mendesです。

https://open.spotify.com/track/6U7GUjtamt2P0LcFod1dBT?si=fPQMuxP3QeW22ipLNk8dLg

 


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2nd『When Young Terrorist Chase the Sun』発売時は同じオーストラリア出身のThe Avalanchesと同等の人気度だったのに、Gerlingは現在完全に忘れ去られた存在となっているのがとても悲しいです。CorneliusSonic YouthPavementに影響を受けたサウンドは今聴いてもカッコいいし楽しいのに、何故ここまで後の世に残らなかったのか不思議でなりませんが当時リアルタイムで聴いてた人はみんな絶対にこのバンドの事忘れてないハズです。

https://open.spotify.com/track/0LuIIKN8Dsj9TM6OfNQrfM?si=gUlJn5i6TtWG-qEtF9BVhw

 


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2度目の登場Iron & Wine。京都の山奥で聴く『Our Endless Numbered Days』は特別感が増しますね。前回登場時にはコメントしませんでしたが、Iron & Wine関連で1番好きなディスクはCalexicoとの共演盤『In the Reins』です。これに収録されているThe Rolling Stones「Wild Horses」カバーが究極に沁みます。寂しい夜にひとり聴くならこの曲です。

https://open.spotify.com/track/6a20J6YFMYUjUZ7WnuJYZu?si=oect6HqsTHSfKsNzsvC8Lw

 

 

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デザインあ』といえばCornelius。最もハマっていたのは『Fantasma』〜 嶺川貴子「Plush」くらいの時期ですが、それ以前や以後の作品も国内トップクラスに好きで、シングル/アルバム・国内盤/海外盤・CD/LP/カセット・Tシャツやツアーグッズ(保存用でも買っていたので未開封ダブりが結構あります。伝説の"マズい飴"とか怖くて開封できません)・書籍や掲載雑誌(惑星見学シリーズ何故か3冊ずつあったり、連載が掲載されていたrelax誌も定期購読してました)・コロムビアのポータブルレコードプレーヤーCorneliusモデル・幻の"nova musicha"シリーズも含め手に入れられるものは可能な限り集めてました。最近だとPIZZICATO FIVE「マジック・カーペット・ライド」のリミックスや攻殻機動隊ARISEの主題歌が特に好きです。あといつも思うんですが、『SENSUOUS』のジャケットデザインってエルズワース・ケリーのオマージュですよね??

https://open.spotify.com/track/5FWvsFbhSxoWnN8TICZVVf?si=Db8PrxxMQOW8AJQIpJ7UlQ

 


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2015年9月24日、キリスト品川協会グローリア・チャペルでのVashti Bunyanコンサート。しんと静まり返った会場内に優しく響く素朴なフォークミュージックは聖なる波動を宿しており、本当にここは日本なのか東京の一部なのかむしろここはもうあの世なのではなかろうかと感じるくらい俗世間からかけ離れた時間でした。あの時物販で買った(急に俗っぽい話になる)ポスター今も部屋に貼ってます。トートバックもいまだに現役です。その素晴らしいライブは『Heartleap』リリース後のツアーでしたが、作品としては奇跡の復活作『Lookaftering』が1番出来が良いと思います。

https://open.spotify.com/track/412H8QAegIcVhQ7pkrJuUy?si=YOqWIldQRGCae9K3xqkTqw

 


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島田虎之介さんの『東京命日』という"小津安二郎の墓参りをする人々"を描いた群像劇漫画があります。物語中の重要人物で「藪ケイト」というストリッパーのキャラクターが登場するんですが、島田虎之介さんKate Bush好きなのかな〜とか読むたび思います。さてそのKate Bush、わたしの世代的にはテレビ番組『恋のから騒ぎ』OP曲「Wuthering Heights」があまりに印象深すぎる感じがしますが、作品的には1980年の『Never for Ever』から1989年の『The Sensual World』あたりが特に素晴らしいと感じます。完璧主義ゆえ精神異常を疑われるほど作り込まれたこの頃の作品群は恐れを抱いてしまうほどの完成度で、まだ可愛いさがあった『The Kick Inside』とは程遠い次元にまで到達してるのが一聴してわかります。この人Daniel Lopatin(Oneohtrix Point Never)やArcaなどをはじめとした新世代エクスペリメンタルエレクトロ勢と相性良さそうな感じしますので、是非とも彼らプロデュースの元しばらくリリースされていない新作を録音してみては?と提案しておきます言うだけならタダなので。

https://open.spotify.com/track/7EovLg8qd6it8b2eM380o3?si=Y_nhfE-cRfabhtlvpdjLNw

 

 

 

6月

フラフラ出歩いたら予期せず面白い企画展に巡り合ったりずっと前から観たかった映画をようやく観れたり…梅雨の合間に出会いがあった6月です。

 

 

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『Want One』『Want Two』のDVD付き海外盤、リージョンコードが違うので未だに視聴できていません…なんでDVD付き日本盤出さなかったのでしょうか…という愚痴はさておき、このライブ盤は傑作だと思います。出来ればCDではなくDVDで体験するべきだと思いますが音源だけでも充分満足です。作品としては2007年作『Release the Stars』がポップで一番好き、逆に『All Days Are Night : Songs for Lulu』は息苦しくてほぼ聴き返しません。今年実現する1st/2nd再現ライブ、なんとかして行きたいものです。

https://open.spotify.com/track/6vhAKgZCKYS4HcY9FaLAIr?si=kAa9ChV9RkuHwo72ClciUA

 


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Jenny Lewisは2006年作『Rabit Fur Coat』が一番好きなんですが、聴いているのは次作『Acid Tongue』です。そもそもは彼女が所属していたRilo Kileyというバンドの大ファンだったのですが、バンド作には少し劣るとはいえソロ作もなかなかの出来だと思います。この頃のわたしはUSインディーに対して並々ならぬ熱意を抱えていた時期で、とにかく気になったものは手当たり次第購入していました。今考えると完全に病んでいた"音楽メンヘラ"だったと思います(今もその傾向はありますが…)。

https://open.spotify.com/track/59NMiaKGB20ehzQfJbkYVT?si=NkGsIOeASLCDznvmjl0ybg

 


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Manitoba、現在はDaphni名義でも作品をリリースしているDan SnaithことCaribouManitoba時代は完全にスルーしていたわたしが彼の作品を知ったのは2007年の『Andorra』で、たしかミュージックマガジンの輸入盤紹介ページで記事を読んだのがきっかけでした、たぶん。2010年の『Swim』は大層お気に入りなアルバムで、2012年フジロックホワイトステージでの「Odessa」「Sun」演奏時は狂ったように熱狂しました(2015年のHostess Club Weekenderでの演奏はフジに比べたらちょっとイマイチだったかなと思います)。

https://open.spotify.com/track/2zAA0TOLpjGu78O2lvWPam?si=ElRlp3yPQMKoEpuOi1vcLg

 


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今となってはお恥ずかしい話ですが、2013年の夏過ぎくらい、わたしがもっともTwitterに狂っていた頃"ツイキャス"というものをしていた時期があって、その時バックでEspers『Espers Ⅱ』を流した覚えがあります。中世の悲しい物語をイメージしてしまう時空を超えたこの淋しい音楽、セルゲイ・パラジャーノフの映画を観る前の雰囲気作りにはピッタリかなと思って聴いていました。メンバーのひとりであるMeg Bairdソロばかり何故か注目されますが(実際めちゃくちゃ良い作品リリースしてるんですが)、フリーフォーク云々ではなくEspers本体も最高です断言します。

https://open.spotify.com/track/35UAAsQ09EZCtYsaPYHnJ4?si=qBqwVbRjRrOJ5A3St4OYtw

 

 

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Rage Against the Machine、1997年頃TSUTAYAで無料配布されていた"洋楽名盤ディスクガイド"的な冊子に『Evil Empire』が選出されていたり1999年秋頃のHot-Dog PRESS"20世紀の名盤200枚"的な特集号に1stセルフタイトル作が選出されていたりと、その名声はよく目に/耳にしていたのですが実際初体験したのは1999年11月発売の『The Battle of Los Angeles』からでした。翌年発売されたカバー集『Renegades』でAfrika Bambaataa(METAMORPHOSE '09でのDJは最高でした!)やMINOR THREATを知りのめり込むきっかけとなったバンドでもあります。Zack de la Rocha脱退後のOne Day as a LionやAudioslaveは聴いていません。数多くのバンドが復活する昨今、わたしはこのバンドの復活を密かに期待し続けています。早くライブでナゲット割って父ちゃんって言いたいです。

https://open.spotify.com/track/3FUS56gKr9mVBmzvlnodlh?si=T4L4BuOTQ3K5Fk7SbsfZ0g

 

 

 

7月

ruralやフジロックなど前年から楽しみにしていたイベント事が多く満喫した反面写真が少ない、夏の訪れを歓迎した7月です。

 

 

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ノルウェーが誇る2大バンド、MotorpsychoとJaga Jazzistホーン隊の共演盤。どちらもこの記事2度目の登場となります。なんせお互いキャリア絶頂期に共演していますので、ファンからの評価はもちろん各種海外メディアからの評価もめちゃくちゃ高かった覚えが…。どうでもいい話ですがJaga Jazzist、日本紹介当初"ヤガ・ヤシスト"って読みだったハズですがいつの間にか"ジャガ・ジャジスト"で統一されてるんですね。14年前くらいに中古レコ屋で「ヤガ・ヤシストが〜」とか言ったら店員さんから「読み間違ってるよ」って注意されたんですけどわたしが悪いわけじゃないと今でも思ってます。

https://open.spotify.com/track/2QjqtU8wtMTyoOt7WH41rf?si=IU0aY6JLShiJiwhwtVlcKA

 


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Charaの新作『Baby Bump』めちゃくちゃ良いアルバムでは!? 12月後半に発売される作品は"発売年のベスト/翌年のベスト"どちらにも入れづらい雰囲気があって勿体ない気がします(まあ聴き手の勝手なルールなんでしょうが)。Charaは多くの人と同じように1997年作の『Junior Sweet』から入門、そこからはリアルタイムで全て購入している数少ないアーティストのひとりです。個人的には2007年の『UNION』が思い出深くて、収録曲「o-ri-on」中間部のメロディーは何度聴いても素晴らしく自分好みで涙腺がうるっとくるかんじします。

https://open.spotify.com/track/5Zo57iYe4QF0Emu5ZMEZF1?si=QB4ffWzTS46RoLcfSYXiaA

 

 

 

8月

前月で夏を歓迎した割にあっさりと暑さにヤラれ、ひたすら喫茶店で避暑した8月です。

 


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カナダが誇るオルタナティブ・パンクバンドFucked UpのメンバーBen CookのサイドプロジェクトYoung Guv。Ben CookはMarvelous Darlings名義で発表した『Single Life』のパワーポップ全開節が大好きなんですが、Young Guvのベッドルームポップも凄い素敵で2015年の年間ベスト19位(微妙…)に選出しました。この人音源の度にカメレオンの如く音楽性を変化させるのでホント器用だな〜って思います。めちゃくちゃどうでもいい個人情報ですが、このアルバム1曲目の"ボーカルにエコーがかかる"モノマネを得意としています。

https://open.spotify.com/track/7sikVeBi87uqp87OBfIORp?si=LbH3hegEQki6GMuM1Q_rEw

 

 

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暑い夏は音楽で現実逃避!!現実逃避といえばチルウェイブで決まりかと。同い年のミュージシャンに対して並々ならぬ愛情を持ってしまうわたしですが、この人に対しても同様です贔屓してます。個人的には2013年作『Paracosm』内に蔓延するディズニー映画サウンドトラックの如き夢見心地加減に心底惹かれるのですが(ディズニーやピクサーをサンプリングしているPogoなんかに通じるものがあるとわたしは思う)、アレは過剰すぎるので夏にサラッと聴くなら断然クールな雰囲気の『Within and Without』の方が適しています。2017年の『Mister Mellow』もめちゃくちゃ良いアルバムですよね、盟友Toro y Moiも素晴らしい作品をリリースし続けているし(今年のフジ楽しみです)チルウェイブレジェンド達の今後の活躍が楽しみです。

https://open.spotify.com/track/4Qj4dBu9L9crbaDe1atnU8?si=efc3aERORdqx7NEC6Kr26g

 


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果てしなく深く沈み込む陶酔感が堪らないHype Williams。トリップの為だけにこの世に存在している『Find Out What Happens When People Stop Being Polite And Start Gettin Reel』は夜の自室こそ相応しいロケーションですので、昼間の喫茶店などで聴いても効果はありません。このアルバム、Hype Williamsにしては珍しくジャケも良いのでとても気に入っている次第であります。次作にして一部好き者から高い評価を獲得している『One Nation』がele-king vol.2の現実逃避特集で取り上げられていましたが、聴いてる自分の輪郭すらボヤけて霞んでいってしまいそうなくらい不安定な音が連なるこちらのアルバムこそ現実逃避に最適ではとわたしは思うのです。

https://youtu.be/HGls7dkSBL0

 


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Fat Possumからリリースしていた頃のWavvesはよく聴いていました。やってる事なんて過去の焼き直しだしただ勢いだけなのは百も承知もしかしたら後世に残らないよね…でもこういうバンドって憎めないんですよね、眩しい日差しを背にバカな奴らがポップに突き抜けていく感じとかサイコーもっとやってやってなんて思って聴いてました。当時Best Coastとセットで"ローファイサーフポップ"という乱暴な括りで取り上げられていたのが懐かしいです。一応『Ⅴ』までは律儀に買ってたんですけどここ数年めっきり聴かなくなりました。比べるのも何なんですが、どっちかというとBest Coastの方が今も聴く回数は多いです。

https://youtu.be/F83rZ6FyR9A

 


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2018年の年間ベスト記事でも触れましたが、マイファーストコステロがこのアルバムです。収録曲「My Thief」はコステロ史的に見てもトップクラスに好きな曲です。実はここだけの話、Elvis Costelloのアルバムのほとんどを某BOOK OFFの500円棚から拾いました。わたしがコステロだったらブチ切れているところですが、わたしはコステロじゃないし安く手に入れられたので特に問題はありません。良いアルバムが沢山あり過ぎるのでどれか1枚とかは決められないのですが、間違いなくThe Attractionsとの作品は良きかなといった感じですし身も蓋もない究極の事を言ってしまうと結局ベスト盤が無難に良いからそれ聴いときゃ万事解決ってかんじです。

https://open.spotify.com/track/7bkFaxB2bI0cdTi5zuLQ03?si=lCa1ASztQD2WPJCtDDJ3gA

 

 

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ここまでWilcoなしだったのが奇跡のよう。この人らの前身バンドUncle Tupeloを最近よく聴き返してて、ジェイ・ファラー(現Son Volt)とジェフ・トゥイーディーまた一緒に組んでやってくれないかな〜とか思ったり思わなかったり(Spacemen 3の再結成くらい無理そう)。さてWilcoですがわたしはこのアルバムが一番好きです。なんせポップだし。ちょうどこの『Summerteeth』〜名作『Yankee Hotel Foxtrot』の間でバンド内に大問題が発生するわけですが(『WILCO FILM』で詳しい内容が語られています)、困難が発生する直前の"幸せなWilco"って感じが凄く好きです。出来ることならジェイ・ベネットとジェフ・トゥイーディーが一緒に作った曲をもう一度聴きたかったと叶わぬ夢を今も見てしまいます。ジェイが逝って今年で10年にもなりますね…。

https://open.spotify.com/track/7bLiOJtUpzZ1AIBFtCRQYk?si=lLl2s34GRqegmVjRFFXq3Q

 


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世界的に有名になり出した『Smoke Ring for My Halo』〜『Wakin on a Pretty Daze』の頃は誰も彼もがKurt Vileを大絶賛しており、わたしもそれに乗っかって大絶賛していたわけですが最近は今更Kurt Vile良い良い言っても「そんなことわかりきってるよ」って雰囲気になるので下手に発言できません。もっと無邪気にKurt Vile最高バンザーイって言えたらいいのに当たり前過ぎる事発言するのはなんか抵抗があって素直になれない損な性格です。それにしてもこの人髪長すぎじゃないですか?2016年Umeda CLUB QUATTROでライブ観たときも終始「髪長すぎでしょ」って思いながら聴いてました。あと新作『Bottle It In』、内容は凄く良いんですけどジャケのドヤ顔がちょっと気になりますね、相変わらず髪も長すぎるし。

https://open.spotify.com/track/1eTZQmiMtnoRrqwrjZE0Hy?si=eooleM5BQtKwCDxONqqU6A

 


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ザッパ破門生ローウェル・ジョージ率いるLittle Feat。わたしがVan Dyke Parks『Discover America』にハマっていた時期(ハマるキッカケはもちろん細野晴臣のトロピカル3部作)、それきっかけで同じように夢中になり聴き漁っていたのがRy CooderDr.JohnLittle Featでした。The Bandもそうですが、アメリカンルーツミュージックの奥深さを存分に味わえるこれらのアーティストは常にわたしのCD棚最前列に鎮座なされております。あとLittle Featはアルバムジャケットが秀逸です。『Sailin' Shoes』なんか内容もジャケも両方最高です。ライブ盤『Waiting for Columbus』もクソ最高なんですが、ジャケを見ると映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を連想してしまうのが難点です(わたしだけでしょうが)。

https://open.spotify.com/track/0eTHlx53lUn95HVsJtR6Qx?si=F0ob_4dLRDijFIYnONYATw

 


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2015年代官山UNITでLa Seraのライブ観ましたがケイティがキュートすぎて目が釘付けでしたし、あと案外ハードなライブするんだなーと意外に思いました。そもそもVivian Girls(ヘンリー・ダーガー非現実の王国で』が元ネタって時点で最上級の最高)を心底愛していたので、メンバーのサイドプロジェクトも愛しまくってます。『Hour Of The Dawn』は"2010年代ベストアルバムジャケット部門"ノミネート作品です。裏ジャケの背中に乗るネコちゃんもキュートです。

https://open.spotify.com/track/0ygpIGwprKZ4TDUaEFGwha?si=8TmBm5aoT8OaUs6xbw_0aA

 

 

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今までなんだかんだタイミングが合わずライブを観ることが出来なかったすきっ歯Mac DeMarco、2018年のフジロックにて体験できわたしの人生における目標のひとつをついに達成する事が出来ました。デマルコ可愛いよデマルコ…。この人毎回ほぼ"金太郎飴"的な作風で変化がないのですがそれもまた可愛いです。夏は『Salad Days』を聴きつつ部屋でグダーっとしてたいです。

https://open.spotify.com/track/6B3bNP0x4vyKM9aYWRvzVf?si=TqRBGvyxT8-682ISbAfESw

 


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天才Brian Wilson心の病からの復帰作。「往年の美声が無くなってしまった…」と多くのファンを嘆かせたそうですがちゃんと美しいハーモニーも健在だし曲させ良けりゃ別に良いじゃんとかわたしは思います。ところでThe Beach Boys、以前は"『Pet Sounds』からの影響云々"的な事を言及されるインディーバンド数多くいた気がしますが、ここ最近は『Pet Sounds』よりも『Surfer Girl』あたりのサウンドに影響を受けているインディーバンドが多いように感じます。世界の音楽事情とかそういうのはよくわかりませんが、時の移り変わりと共に参照するものが変化していく感じは面白いなと思います。

https://open.spotify.com/track/7aQzivrdfwAKysvOuEi27a?si=zLzS1Z1IQs2uRM3l5voa3A

 

 

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シューゲイザーはあまり聴いていない的発言をしましたが、My Bloody Valentineは割と好みでブート盤含め音源は結構聴いたりしてました。実は『Loveless』より『Isn't Anything』の方が好きだったりします。もはや"無かった事"にされてる『mbv』だって悪くはないと思うんですけどねぇ…「Wonder 2」とかかっこいいし…とかいって自分もほぼ聴かないんですけど。『Tremolo』収録の「Moon Song」が一番好きかもしれません。ライブの感想ですが、耳栓忘れたわたしが全部悪いんです次こそはちゃんと聴きます。

https://open.spotify.com/track/6aSwXlr2OH7af5AZ7eHUSt?si=jBKR9f9XSS2zpDYTazpyyw

 


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当然のごとくFilpper's Guitar経由で聞いたバンド。同じくFriends AgainやThe Pastelsなんかもフリッパーズ経由で出逢ってます。ネオアコ+ファンカラティーナ+アイドルっぽいアレンジを施された楽曲群は時代が流れてもキラキラした輝きを失わず永遠の青春時代みたいな雰囲気が素敵です。それにしてもNick Heywardはイケメンすぎてズルい。

https://open.spotify.com/track/6Dj0RpOdgzXWnxf7wyZhay?si=p5Fn1NpvR_WbPm5HW5GrNw

 

 

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David Crosbyという人物を輩出し、カントリーロックというジャンルを産んだ偉大なるバンド。Bob Dylanが提供した楽曲のイメージを何倍にも豊かに膨らませた1st『Mr.Tambourine Man』の"歴史的名盤感"ももちろん好きですが、やはり1968年作『The Notorious Byrd Brothers』からわたしが最も好きな『Sweetheart Of The Rodeo』を経由し1970年作『Untitled』までの作品が本当に素晴らしくバーズ黄金期の魅力が花開いているのを感じます。Gram Parsons→The Flying Burrito BrothersやCSN&YそしてNeil Youngなど、このバンドきっかけで聴き始めたアーティストも多くロックの歴史的にもわたしの個人史的にもかなり大きな存在です。

https://open.spotify.com/track/2hIGz0CXlqA2ukeuUl8DYP?si=ZFn_lWdyR7-gFAH5ZQqk1A

 

 

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夏に聴く音楽じゃねえなこれ、とか思いましたが意外と冷んやりした質感で涼しげです。1996年の『Antichrist Superstar』〜1999年の『The Last Tour on Earth』までが特に思い入れがあります。インダストリアル云々とか関係なく『Mechanical Animals』なんて今聴いても異常な世界観に惚れ惚れするし「Rock Is Dead」とか聴くたび血が滾ります。何か事件があるたびに槍玉に上がる彼らですが、Marilyn Mansonの事チクチク言う前にMayhemの事まずは問題にしろよとかいつも思うんですけどどっちのバンドも最高なのでメディアやPTAになんと言われようと関係なく好きです。当時Twiggy Ramirezの佇まいに憧れてました。

https://open.spotify.com/track/1KQxH1Z1BiSo3MMukVpRfl?si=-IlaHwvuSS6RbRtLrUF6BA

 


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Michael Ivinsの格好が示す通りゴスっぽい音楽性だった活動初期、現Mercury RevのJonathan Donahueが参加していたアンダーグラウンドサイケ期、天才Steven Drozdの才能が開花した『The Soft Bulletin』以降と時期によって様々に変化してきたThe Flaming Lipsですが、わたしが一番好きなのは天才ギタリストRonald Jonesが在籍していた『Hit to Death in the Future Head』から『Cloud Taste Metallic』までの時期です。当時全盛期だったグランジムーブメントの中でも浮きまくっていたこの時期のリップスはホントに無敵の格好良さだと思いますし、スティーブンのヘロイン癖さえなければ…と至極残念でなりません。

https://open.spotify.com/track/1dJuteDIOkGfDSN7zPkzNv?si=YuRm-X9dQhuWnIRDHFK2Cg

 

 

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The ピーズに関しては好きすぎるので冷静に何か語る、みたいな事は出来そうにないです。「実験4号」の歌詞とかもう最高に泣けます。ロックが心底好きで、社会生活の中でもがきながらつまづいて転んでそれでも好きな事にしがみついてクソな社会を生きていく"ロックする事しか出来ない"ダメな男を描いたらこのバンドの右に出るものはないと思います。活動休止前の『リハビリ中断』がわたしにとって初ピーズでしたが、アルバムとして1枚選ぶなら圧倒的にこの『とどめをハデにくれ』かな、いややっぱり『クズんなってGO』かも。漫画「ハイスコアガール」を読むと「日が暮れても彼女と歩いてた」を聴きたくなります。わたしは"はる"や"ハルオ"みたいに不器用でも純粋で一直線な愛すべきバカ男に憧れてしまいます、自分はそういうカッコいい生き方出来ないから。

https://open.spotify.com/track/3rUt43iXeXB4G95OfZmug7?si=PjKTZtBOQHS0V08Z0jU5Rw

 

 

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"Red Hot Chili Peppersらしさ"で言えばこのアルバム以前のほうが"らしい"と思いますが(特に『The Uplift Mofo Party Plan』なんかめちゃくちゃ"らしい")、わたしは『Californication』〜『By the Way』のメロディアスな感じが凄く好きです。個人的にフルシアンテファンなので、彼のセンスが開花しバンド内でもこれ以上なく必要とされたこの時期の作品はとても好みです。「Californication」のMVが初期プレステの映像みたいでグッときます。

https://open.spotify.com/track/48UPSzbZjgc449aqz8bxox?si=yVK570rwQ7qqM7r9d2PnKw

 

 

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たぶん最初のきっかけはヴィム・ヴェンダース監督作『パリ、テキサス』。最初に買ったのは『Get Rhythm』だったかな、その時は全然ピンときませんでした。『Into the Purple Valley』もピンとこなくて、次に聴いた『Chicken Skin Music』で"この人めちゃくちゃ素敵じゃない?!"って事にやっと気付き今に至ります。『Paradise and Lunch』と『My Name Is Buddy』が好き。Los LobosCalexico久保田麻琴と夕焼け楽団なんかはライ・クーダーきっかけで聴き始めました。昨年とても愛聴していて、Twitterにて上半期ベストの1枚に選出していた最新作『The Prodigal Son』が年間ベストの記事には何故か選出されていませんが、これは単純にわたしが(とても愛聴していたくせに)その存在をすっかり忘れていた、ただそれだけです。

https://open.spotify.com/track/0Z8PnlfoTklzYEvFEsWlEc?si=A7158g1RQK61H245FjGd6g

 


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今となっては絶対に叶わない夢ですが、The Bandオリジナルメンバーでのライブを一度でいいから観たかったです。使い古された表現になってしまいますが、ロビー・ロバートソン/ガース・ハドソン/リチャード・マニュアル/リヴォン・ヘルム/リック・ダンコの5人が奏でた曲は(5人中4人がカナダ出身とはいえ)アメリカ音楽の最良の部分を凝縮した"時代を超える輝き"を放ち続けていると思います。どのアルバムも捨てがたいですが、個人的に『Cahoots』と『Northern Lights - Southern Cross』がとても好みです。思春期の頃このバンドを聴きながら「ヒゲってカッコ良くない?大人になったらヒゲはやそ」って考えていました。

https://open.spotify.com/track/4pWS0d4pcn0lDnp8jzjjY2?si=AMFt96WpRW-p77imgwL0kw

 

 

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"メガネは顔の一部じゃない"と人生で最も重要な事をわたしに教えてくれた素晴らしいバンド相対性理論。『シフォン主義』の頃は全くのアウトオブ眼中興味なしでしたが、『ハイファイ新書』がミュージックマガジンの日本ロック年間1位を獲得した時点で「ついに年貢の納め時…そろそろおれも相対性理論聴くべきか」と観念し購入。ゆるく天然っぽいように見えて、もの凄く計算高く感じるよく出来た楽曲群にハートを見事に撃ち抜かれました。この人たちの音源は現在ほぼ売ってしまって(相対性理論の音源はライブ会場限定販売だった『YOU & IDOL』だけまだ所持してます)手元にないのですが、メンバーであり首謀者でもあるやくしまるえつこの『RADIO ONSEN EUTOPIA』とかやくしまるえつこvs d.v.dの『Blu-Day』とかは今でもたまにiPodで聴き返します。

https://open.spotify.com/track/3KTVZPBg1zZDTlWIx1UeAS?si=cFTXJ9NoSh66I54lVy5lrw

 

 

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中学2年の修学旅行中に『渚』のシングルを購入したとか『インディゴ地平線』を発売当時買ったぐらいで、恥ずかしながらスピッツは2013年頃まであまりよく聴いていなかったので完全に後追いです。なぜこんなにステキなバンドを聴いてこなかったのかと自分でもビックリです。SNSを始めた当初「スピッツでオススメのアルバムは?」と問いかけた結果圧倒的に多かった返答が『フェイクファー』だったのでまずはそのアルバムを購入。その影響か今でも一番よく聴くアルバムは『フェイクファー』、割と単純な性格です。

 

 

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デビュー当初のキャッチコピーだった"泣き虫パワーポップ"から幾星霜。Wezzerは90年代よりも現在こそ黄金期ではないかとわたしは思いますが、それでもやっぱり初期の2枚は特別の格別です。わたしが高校生だった90年代後半、行きつけの中古レコ屋に集う音楽好き界隈の末端にわたしはいましたが、DJする人/バンドする人/ただ音楽が好きな人/クラブで飲みたいだけの人、そこに集う全ての人がWezzer好きだった事を思い出します。仲間内のDJイベントで「Buddy Holly」や「The Good Life」がかかると皆話をやめ聴き入る姿が今も目に焼き付いて離れませんし、若かりし頃を思い出して少しだけセンチな気分になります。

https://open.spotify.com/track/3mwvKOyMmG77zZRunnxp9E?si=CpC3KDmJQOyAN1tVKsvuIQ

 


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こんな事言ってるの世界でわたしだけかもしれませんがAztec Cameraで一番好きな作品。しっとりしてて凄く好みです。特に雨の日には「Rainy Season」が聴きたくなりますし、曲後半の盛り上がる部分では毎度グッときちゃったりします。他のアルバムだと次点で『Knife』が好みです。バンド作ばかりが有名ですが、Roddy Frameソロの『The North Star』『Surf』もかなりいい感じだと思います。ネオアコ全体に話を移すと、Aztec CameraやOrange Juiceは鉄板ですがそれ以上にThe Pale Fountains〜Shackがマイナンバーワンです奴らは最高です。

https://open.spotify.com/track/2mOhdKu96Bk2AmAB0vmVUb?si=9BvgMT3qSEObzAtwmPTRVw

 

 

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Salyu名義でデビューした当時Lily Chou-Chouと同じ人だなんて全然気付きませんでした。てかみんなすぐ気付いたんですか嘘でしょ?とにかく「グライド」が名曲すぎますし田んぼを見るとつい聴きたくなります。彼女の音楽を全作品聴いているわけではないしとことん聴き込んでもいないのですが、自分的にSalyuは「Peaty」って曲がとても良いと思います…てか好きです。わたしは東北地方に住んでいるのですが、例の震災後発売されたSalyu × Salyu『s(o)un(d)beams』に収録されている「続きを」を聴いて、"既になくなってしまった景色"の事をずっと考えていた…そんな時期がありました。

https://open.spotify.com/track/1i84eCrJbu0EIP5aWToMMa?si=K80TpYrwQBG-_jUXOK56hw

 

 

 

9月

過ごしやすい気候を利用して夜散歩をしながら音楽聴いたり、初参加したOff-Toneで一晩中アンビエントを浴びたりと1年間で1番楽しかった誕生月の9月です。

 

 

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スペースシャワーTVで放映していた『メガロマニアックス』という番組がありまして、わたしはその番組を毎週録画して見ていました。その番組内で必ず「Opus 40」がかかってて、Mercury Rev最高だよなとかその度思ってました。わたしが死んだらこのアルバムを棺桶の中に入れて欲しいです(遺言)。このバンドはどの時期も素晴らしいですが、特に『Yerself Is Steam』から『The Secret Migration』まではどのアルバムも半端なく聴き込みました。『Deserter's Songs』や『All Is Dream』が最高なのは言うまでもないですが、『Boces』というクソやかましいアルバムが個人的に胸キュンです。

https://open.spotify.com/track/12r8PUOuD8ZYnX9xZFKFHZ?si=X8skj8PNQPe7yWuUnhz1Vw

 


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Sonic Youth史上最も好きな曲。全キャリア通してみてもこの曲はSonic Youthが成し遂げた奇跡の結晶だとわたしは思います。次点で『A Thousand Leaves』収録の「Wildflower Soul」かな、この時期は繊細でメロディアスな楽曲が多く従来のSonic Youth的音世界をどんどん拡張していった感じが音源から伝わってきます。わたしが一番好きなアルバムは『Murray Street』ですが、『Washing Machine』〜『Sonic Nurse』までの期間はどの作品も密度が濃く尚且つリラックスした雰囲気や適度なヌケがあって完成度が凄まじいですね、音の粒子がキラキラ輝いています。

https://open.spotify.com/track/3QFQUqMj5UkDcrYYKFA5Vb?si=eUIbVB1SQF6rIxaREWmvXg

 


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わたしは「Sweetness」直撃どストライク世代なので『Bleed American』から聴き始めてます。音楽オタクだけが好むのではなく、どメジャーなレコード会社からリリースされちゃんと一般層にも売れているって事実は素晴らしいと思いますし音楽業界の人ありがとうって感じです(偉そう)。この『Futures』ってアルバムと『Clarity』ってアルバムは発売当時よく聴き返しました。「Sweetness」は聴くとビールを飲みたくなるので(アサヒスーパードライのCM曲だったのです、懐かしい…)昼間はなるべく聴かないように注意しています。

https://open.spotify.com/track/3Uc51VAeMtoOGXt1BRl5SX?si=gzsqr3eHRMCc_b9rSv0PRw

 


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門外漢なのでジャズを聴いた後の感想って何言えば正解なのかさっぱりわかりません。自分の場合好きなジャズアルバムに対してはとにかくカッコいいとしか言えない(誤謬がないから)残念な感じになります。なので個人的に超超大好きなPete Brewer『Moonwater』の感想は"最高カッコいい"だし、Charlie Parkerの『Complete Charlie Parker on Dial』なんか無敵にカッコいい、Pharoah Sanders『Karma』もカッコいい、Miles Davis『Agharta』と『Pangaea』が、Sonny RollinsBugge WesseltoftやArt Ensemble Of ChicagoやAtomicの好きなアルバムがとにかくカッコいい。ちょっと話は逸れるけどJames Blood Ulmer「Jazz Is The Teacher, Funk Is The Preacher」をカバーしたONEIDAなんてロックやジャズ関係なく最高カッコいい!…といったわけでJohn Coltrane『A Love Supreme』はカッコいい、特に"奏者全てが殺し合いの如き雰囲気の真剣勝負"を繰り広げる2曲目はホント"見事にカッコいい"としか言えないわたしです。あとこの人のフリージャズ期のアルバムは最高、特に『Interstellar Space』なんか激烈にヤバイんではないかと思うわけです。

https://open.spotify.com/track/7unF2ARDGldwWxZWCmlwDM?si=RDoHjVByQqeMaLflDWCNIQ

 

 

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わたしにとって2000年代のベストアルバムNo.1はぶっちぎりでDeerhunterの『Microcastle/Weird Era Cont.』です。あまりにもそのアルバムが好きすぎて"『Microcastle/Weird Era Cont.』至上主義者"みたいな感じなのでDeerhunterの他作品買ってはいたけど今まで大して聴いてませんでしたごめんなさい。最近になって『Halcyon Digest』も凄く良い事にようやく気付きましたホント駄目な奴です。大音量で聴いてクラクラ酩酊した気分になりながら雨上がりの夜道をDeerhunterと歩く、そんな一日の終わりもアリではないかと思います。ちなみにメンバーの別プロジェクトであるAtlas Soundの『Logos』や『Parallax』、Lotus Plazaの『The Floodlight Collective』も好きですめちゃくちゃ愛聴盤です。

https://youtu.be/G5RzpPrOd-4

 


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アントニー・ヘガティの作る音楽って夜のイメージがあります。死にそうなくらい孤独な夜に彼(彼女)の声を聴くとなんとなく"淋しいのはきっとわたしひとりじゃない"って気がして何故か安心します。知るきっかけはもちろんLou Reed『The Raven』、Anohniというネクストステップへ足を踏み出した彼女にとっては以前の音源や名義にもはや思い残すこともないかもしれません。ですが、自身の性を晴れやかに解放し社会に対する思いをエクスペリメンタルなエレクトロサウンドにぶつけた近年の彼女の音源よりも以前の"神経を剥き出しにした、極個人的な思いや悩みの詰まった息苦しいくらい救いを求めている音楽"時代の方が個人的にはグッときてたし好きでした。

https://open.spotify.com/track/0ZsvZkYYk2QQ7mhEQ1Ks6V?si=H1Tn1PhdRNytBb3abtcaWA

 


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John Zornの作品では比較的易しい難易度の『Naked City』、それでも映画音楽とフリージャズとグラインドコアが渾然一体となって終始一貫せず混沌としておりますが完全に狂っている『heretic』よりはだいぶマシかと思います。彼関連でわたしが1番好きなアルバムはSMジャケが麗しく秒で曲が終わり激烈雑音ブラストコアが突き刺さりミヒャエル・ハネケファニーゲーム』OPで使用された曲も入ってるという大変お得な『Torture Garden』でありますがこちらはアナログ盤所持なのでiPodには入っていないのでした。John Zorn=Naked City=Pain Killerを聴いてしまったせいでAlbert AylerやらNapalm Deathやらノイズレジェンド達の音源を聴き漁る事になってしまい結果人間が歪んでしまいましたとても残念です。そういえばEARACHE RECORDSの音源集めだしたのもJohn Zornきっかけだったしな…。わたしのCD棚には人に見せられないイカれ音源コーナーがありまして、例えばProctalgiaとかがそこに鎮座なされているんですけどその中でも特に狂った音源はAbosranie Bogomの『Coprotherapy』ですあれはホント最低中の最低なので後生大事に保管しています。

https://youtu.be/5qpPYfJ-o3U

 


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秋の月夜と『The Crying Light』。アントニーの作品で一番聴いたのはコレです。音楽と自分の生き方に対する敬虔な思いがアントニーの声からひしひしと伝わって、聴くこちらも襟を正し真摯な姿勢で挑まなくてはなりません(かといって小難しく息苦しい音楽では決してないところがとても好きです)。それにしてもSecretly Canadianからリリースされたアントニーの作品は無敵って感じしますね、Secretly Canadianといえば個人的に2000年代ベストアルバムトップ10にランクインする南アフリカのBLK JKS『After Robots』をリリースした最高のレーベルって印象です。そういえばJason Molina関連やJens Lekman、The War on Drugs『Lost in the Dream』とかも同レーベルリリースですね、凄すぎ。

https://youtu.be/ZbwAYWZQ0bs

 

 

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デビュー当時はその生い立ちや自身が体験した"許しがたい出来事"ばかりにスポットが当たっていたイメージがあるFiona Apple、このクッソ長いタイトルのアルバムでやっと彼女の"音楽そのもの"に自らの力で世間の目を向けさせた感があります。高校生の時クラスの友達でも何人かこのアルバム聴いてる人いて休み時間に「Limp」めちゃくちゃカッコいいよな、みたいな話をした覚えがあります。Fiona Appleディスコグラフィーでは次作『Extraordinary Machine』が特に好きで、個人的に2005年の年間ベストアルバムトップ10以内にランクインします。

https://open.spotify.com/track/1g5YINH18NhIsZmmhHNZ9l?si=o1ViTXbCQ_Oi7BI9joo6cg

 


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「Svefn-g-englar」(1999年発売の『Ágætis byrjun』収録)を聴いてから後追いで買ったSigur Rósの記念すべき1st。これ初めて聴いた時全く良さがわからなくて、ず〜〜〜っとCD棚の奥底に眠らせていました。何年か前にフと思い出して聴いたらこれめちゃくちゃ良いんですよね、びっくりです。今となってはSigur Rósの中で一番好きな3rd『()』と並ぶくらい『Von』が好きな人間に変化しました。思えばその2枚、他のアルバムと比べても群を抜いて暗い雰囲気が漂っているのでただ単に聴いた当初よりわたしの性格が暗くなったというだけかもしれないという事に気付いて愕然としております。

https://open.spotify.com/track/0toyw7xm1jxUuEtJgwvA2A?si=e5mDQvrOREKbYXOrcUtF4w

 

 

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Sonic Youthのキャリア史上1.2を争う人気盤であり所謂Sonic Youth的な音世界が完全に確立された絶頂期にして安定期の始まりを告げたこのアルバム、わたしはコレ大好きです。ゲルハルト・リヒターの作品をジャケットにするあたりいかにもSYっぽい"気取り"を感じてニヤッとしますね(リヒターなら《アブストラクト・ペインティング》シリーズの無機質で冷たい感じが好きです)。80年代SYなら85年作『Bad Moon Rising』のパンキッシュな感じがとてもカッコ良く好みです。

https://open.spotify.com/track/7uilSLwD6eizA1Hp9SLRgO?si=ChQn6tRfQSmBED4_yjDFlw

 


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フジロックLou Reedのライブを初体験してから今年で15年、そしてLou Reedが亡くなってから今年で6年にもなるんですね…あまりに好きなアーティストだったので彼が亡くなってから暫くは音源が聴けない程魂が抜けかけましたが今はすっかり元気を取り戻したのでバリバリ聴いてます。そもそも"ノイズ"というジャンルを好きになった元凶は彼のフィードバックノイズ全開ギタープレイからだったのでわたしにとっては恩人であり諸悪の根源とでも言うような人です。Louの作品はほぼ全て好きですが、『Songs for Dorella』だけはなぜかどうしても好きになれないんですよね…。

https://open.spotify.com/track/7xIud6DM74zHh06Ac61SfY?si=RwwJdwE_Q3KkdYxrDkRhfA

 


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天才Steven Drozdの才能が完全に開花したLips黄金期の初手目。元々抜群に良かったメロディーを更にキラキラ輝かせた本作は90年代USオルタナを代表する作品のひとつだとわたしは思います。あと常にPコートを着用していた『The Soft Bulletin』の頃のWayne Coyneが全キャリアで一番カッコ良い時期だと思ってます。Lipsは手に入る限り全ての音源を集めようと努力していましたが、例の"24時間ある曲"含めどうやっても手に入らない音源がいくつか存在するのでもう諦めました。2014年フジロックグリーンステージでのライブが最高すぎた(あの時ゲットしたセットリストは額に入れて部屋に飾ってあります)のが昨日のことのように思い出されます…はやく再来日してくれ……。

https://open.spotify.com/track/1RZlGlz8eXT1KmJYpqFRzH?si=PEF3N4jiQFGB7g7-tZwyag

 


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"チルウェイブ"なんてロックのサブジャンルのひとつに収まるには勿体ないくらい良いアルバム、いまだにアルバムタイトルの読みが覚えられませんがNeon Indianの2ndは最高だしエレクトロなシンセポップサウンドは同系統の他アーティストと比べても2010年代ではトップクラスに好きです。そもそもアルバムジャケットの時点で最高中の最高、この記事で幾度か話題にしていますが"2010年代ベストアルバムジャケット"のかなり上位にランクインします。1stから今年で10年、現状最も新しい『Vega Intl. Night School』からも4年経ってますのでそろそろ新たなアクションを起こして欲しいものです。

https://youtu.be/GuPGZZgNFsU

 

 

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「Open Eye Signal」のMVを観るとスケボー乗りたくなりますね、まあこれだけじゃなくSuicidal Tendencies「Possessed To SKATE」や藤原ヒロシ「Natural Born Dub」のMV、ハーモニー・コリン監督作『ケン パーク』冒頭シーンを観ても滑りたくなりますが(コナン君観てもそうは思わないのは当然ですか?)。Jon Hopkinsのこのアルバムはテクノにありがちな"アゲ"の部分が明確になく、かと言って室内リスニング仕様というわけでもない不思議な魅力が充満していてとても好きです。去年ライブを観た際は機材トラブルもあってモヤモヤした印象に留まりましたので早めの再来日を望みます。

https://open.spotify.com/track/6wMTeVootJ8RdCLNOZy5Km?si=RvtsC2KYQRiI77HRwfXDbA

 


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ちょうどこの『Infinite Arms』が発売される少し前のこと、「Fleet Foxesこそ正義!」と言っていた当時のわたしにその頃よく遊んでいた友達(シアトル出身の日本語ペラペラなアメリカ人男子。お互いLes Savy FavというUSインディーバンドが好きという事で意気投合。彼はThe Microphonesが大好きでJoanna Newsomが大嫌いでした)から「Fleet Foxes好きならBand of Horsesも好きだと思うヨ!」と勧められ、発売後即買って聴いたら思いのほか力強くてビックリした記憶があります。もはやインディーロックの枠を超え近代のアメリカンロックを代表するバンドのひとつとして定着した感があるこのバンド、My Morning Jaketなんかもそうですがこういうバンドは小さい箱よりスタジアムなどの大きな場所でライブを観たら絶対最強にカッコいいんだろうな、とか想像してみたり。

https://youtu.be/9Iwo8UZ48dI

 

 

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記憶が曖昧なんですが、わたしが中学生くらいの時にテレビ朝日でゴールデンタイムに『ビートルズ・アンソロジー』を放送した時があったハズで、それを観てビートルズってめっちゃ良いじゃんと思ったのを薄っすら覚えています。『John Lennon/Plastic Ono Band』はその放送以降ちょこちょこThe Beatles関連を買い集めていた時期に聴いたのですが「なんか暗い…」ぐらいの感想しか思えなくてずっと聴かずにしまってました。それ以来とても久しぶりにこのアルバム聴いたんですが、当時のわたしのバカさ加減に自分で辟易するくらい"凄い良いアルバム"という事実にやっと気付いたのでした。"このメッセージにはこのメロディーしかないみたいな誰もが夢見る理想的な事をサラッとシンプルに成し遂げている"、何が良かったかと聞かれればわたしはそんな風に感じたというふうに返答したいと思います。

https://open.spotify.com/track/0SEmf7XdvzCmmEjtpZKIKl?si=FXjrv3uITaSpaiQTA5Uqsw

 

 

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昨年映画が大ヒットして再ブームとなっているQUEEN。ちょっと前に近所にあるBOOK OFFを覗いたらQUEENの中古CD1枚も残ってませんでした。さすがQUEEN、よい歌は世代を軽く超えるんですね!さてわたしとQUEENの出会いですがこれはハッチポッチステーションの替え歌ですハッキリ覚えてます。犬のお巡りさんと「Bohemian Rhapsody」のマッシュアップがカッコ良すぎて『A Night at the Opera』を速攻で買いに行き、そこから全作品揃えました。一番好きなのは『Sheer Heart Attack』かな。今回聴いているのはフレディの死後にリリースされた『Made in Heaven』で、これ内容に統一感がないし曲のクオリティも過去作に比べるとデコボコで…といったちょっと残念な作品に感じますがとにかくアルバムジャケットがQUEEN史上最高なので全て帳消し問題なしですホントに美しいジャケです。

https://open.spotify.com/track/2WutPB8Ba8WFqSvogJf18E?si=3P3qATk8QCyyTfDPM55Pjg

 

 

 

10月

優河のライブでジーンとしたり、人生初のソロキャンプがあまりに楽しくってこんな時間がずっと続けばいいのに…としんみり現実逃避した10月です。

 

 

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決裂したブライアンとの涙溢れる共演盤、そしてVan Dyke Parksが発表した歴代アルバムの中でわたしが最も好きなアルバム。あの名作『Discover America』より100倍は好きです…いやちょっと言い過ぎかな1.5倍は好きです。アルバムタイトルにもなっている1曲目「Orange Crate Art」なんて特別新しい事や凄い事してるわけでもないし当時から考えても古臭く感じられますが、積み重なる美麗なハーモニーに心奪われ気付けば90年代通しで考えても相当上位にランクインするくらい好きな曲となりました。

https://open.spotify.com/track/16AfH3BJN9SPveHxCr92Mx?si=hHnmbpX0T1qLtk2RuZtmsQ

 

 

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オーストラリア産ロックといったら一般的にはAC/DC(わたしは大好きです)といったイメージが依然として強いですが、インディーロック好きな人にとっては現在最高のオーストラリア産ロックといったらTame Impalaが真っ先に思い浮かぶでしょう(多分)。2012年作『Lonerism』が人気のようですがわたしはこの1st『Innerspeaker』が最も好きです。気持ちの良い音が永遠グルグル渦巻く感じは酩酊を誘い、初聴き時からどっぷりハマって今に至ります。タイミングが合わず今まで一度もライブを体験したことがないので、次の来日時にはなんとかして駆けつけたい次第であります。それにしてもオーストラリアって欧米各国と比べてちょっと時空がズレてる感じありますね、例えばKing Gizzard & The Lizard Wizardとか映画『荒野の千鳥足』とかね…。

https://open.spotify.com/track/6SmV1Oo24nCZBPzIYkL4HZ?si=pW8jnNbGRn6htr7F3DkX_w

 


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わたし的に秋はしっとりした昔のシンガーソングライターものを聴きたくなる季節です。たとえばRickie Lee JonesJoni Mitchellとか。この時聴いてたRandy Newmanもそう、枯葉を踏みしめて歩きながら彼が弾くピアノのメロディーを聴くなんて秋ならではの贅沢ってもんです。1960年代に発表された数々の良い作品に彼の名前を発見し興味を持って(超有名な大傑作アルバムだとこの時は知らずに)『Sail Away』を中古盤屋で購入、見事にハートを撃ち抜かれたわけでございます。このアルバムを聴いて以降わたしは同年代に発売された素晴らしい鍵盤弾きのシンガーソングライターのアルバムを集めだし、Nicky HopkinsやElton Johnそして大好きなLeon Russell(この人の「Bluebird」という曲にはわたしの好きなメロディーラインが全て詰まっています)に出会うのでした。

https://open.spotify.com/track/1xYDQddf1bZCs4jQCQRRtG?si=eEuvNyM3TrumtLMjx0rDZA

 


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実はThe Smashing Pumpkinsってめちゃくちゃ世代なのにあまりちゃんと聴いてこなかったんです。何故か『Adore』だけ発売日に買って聴き込んだ(特典で貰っためちゃくちゃ小さいトートバッグみたいなのを小物入れにしてました)んですけど、他のアルバムは割とサラッと聴いた程度であまり思い入れもないですすいません。でも井葉吉伸ことJames Ihaのソロは2作とも大好きで、特にこの1stソロは秋になるたび「ビ〜ストロングナ〜ウ」とか口ずさむ程好きです。バンド活動もいいんですけど、イハまたソロ出してくれよなって長年待ち続けています。

https://open.spotify.com/track/70dZGsRKWRKXRZ6fCaEdZB?si=1wF4GHuNSwSrO_uHAh3rsw

 

 

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全然秋のアルバムじゃないような気がしますがジャケットの色が秋っぽかったのでeastern youth『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』をススキなんてぼんやり眺めつつ。eastern youthなら『雲射貫ケ声』が断然秋っぽい感じします(「砂塵の彼方へ」とか名曲すぎ)。個人的に晩夏に聴きたいイメージがある『旅路ニ〜』ですが1曲目から最終曲まで最高に次ぐ最高の嵐、ここから『感受性応答セヨ』までのとてつもない勢いはいつ聴いても鳥肌が立ちます。もともとこのバンドを聴くきっかけはbloodthirsty butchersなのですが、ブッチャーズ経由だと他にはCOWPERS(『揺ラシツヅケル』とか発売当時めちゃくちゃ聴いた)やfOUL(『Husserliana』とか発売当時めちゃくちゃ聴いた)あたりを聴いて好きになってます。それにしても『極東最前線』のコンピ盤は最高…。

 

 

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聴くものを一瞬にして異国情緒漂う世界へ誘うBeirutの1st。2006年の『Gulag Orkestar』発売当時は個人的にルーマニアのTaraf de HaïdouksやFanfare Ciocărliaなどのロマ音楽を聴き漁っていた時期で、寂しげなジプシー音楽をしんみり聴いていたわたしのハートにBeirutの東欧ブラスっぽい音が詰まった1stアルバムは見事ジャストフィットしたのが始まり。以後2015年作『No No No』まで全作品愛聴を続けています。ちょっと話はズレますが『Gulag Orkestar』が発売された2006年は上記のルーマニア勢に加えSka CubanoやThink of One、Ojos de Brujo、Fania All Stars参加者のアルバムなど世界中の様々な非ロック的音楽を聴き込んでいた時期でもありまして、要はそういうワールドミュージック的なものに多大な興味を持っていた時期に発売されたという事ですそりゃドンピシャハマるのも当然ですね。

https://open.spotify.com/track/4q7DbTHsoUtkiAyelQsfh9?si=KhNrpHvBQQ2xgjdpuRwoGQ

 


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"シーズンが過ぎて誰もいない海でThe Beach Boysを聴く"、これ考えた時は「絶対最高の気分じゃん!」などと浅はかに思っておりましたが実際やってみるとなにもかもが空虚で孤独で侘しく「なにやってんだオレ…」以外の感想が浮かびませんでした。サーフィンなぞ出来ずひとり部屋で悶々として夏の曲を作り続けていたBrian Wilsonも同じような空虚感を常に抱え、ついに心のバランスを崩し狂ってしまったのかな…などとこの時わたしも波を見つめながらひとり考えていました今考えると完全な不審者ですね。

https://open.spotify.com/track/51NVK0ivYhzzJUMu1CWbWH?si=5i0HH8WXRnirKPhcoEXKBg

 

 

 

11月

昨年に引き続きフィルメックス東京の為にガッツリ有給を取って映画三昧、椅子に座りすぎてケツが痛くなったり上野動物園で全く出てくる気配のないトラをずっと待ってた11月です。

 


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わたしが大好きだったJay Bennettが去った後に発表された『Yankee Hotel Foxtrot』、まさしくWilco黄金期の始まりに相応しいアルバムだと思います。音楽的に良いのは言わずもがなですが、わたしは個人的にこの時期よくあった"プラケースCD+CDを包む紙ケース(なんと表現していいかわからないがわかって欲しい)スタイル"が好きで好きで堪りません。今自室のCD棚パッと見渡してもNonesuchリリースのRandy NewmanやDavid Byrneはもちろんのこと、SanctuaryリリースのSpiritualizedDirty Projectors『Bitte Orca』『Swing Lo Magellan』、Little BarrieやTeenage Funclub『Man-Made』なんかもだしFucked UpもプラCD+紙ケーススタイルですね。あれ棚に並べると凄く主張してくるし、かと言って紙ジャケほど他との調和を乱さないので個人的に凄く好きな形態です。なんかWilcoの話全然してないけどこれ前から凄く言いたかった事なので許してやってください。

https://open.spotify.com/track/4wd09wCccmxUB7XVJp0RNn?si=OsomxCHoTcWgWZY-i_Eqng

 


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所謂ロックンロール・リバイバル的な扱いで出てきたバンド群の中で飛び抜けて好きなThe Vines。短い曲の中に主張すべき部分がスパッと出てきて終わる、そのスタイルがもの凄くカッコよくて特に1曲目〜3曲目までの流れが完璧すぎっていつも聴くたび身震いします(少し大袈裟に言いました)。当時専門学校に通っていたわたしは、学校に行くでもなく毎日友達の家でプレステの『スーパーロボット対戦』をダラダラやりつつ続々と登場する新人バンドのCDを聴いて無為な日々を過ごしていたことをこの音源聴く度思い出します。だいぶ恥ずかしい言い方になりますが要は"わたしの青春の1枚"的扱いです。

https://open.spotify.com/track/761VTNgliYbiXKsCMKRuJ4?si=iFxKCUBiTc67OLqHYdNDMg

 

 

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ここにきてやっと登場、やはり主役は遅れてやってくるのでしょうか。ボブじいさん(こんな事言うと本当に怒られそうなんでもう言いません)の2009年にリリースしたクリスマスアルバム…今年で発売10周年ですね!これ割と好きなんですけど生粋のディランファンの方々どうでしょうか。ここでカミングアウトすると『Highway 61 Revisited』までの"いかにもディラン"なアルバムたちより1989年の『Oh Meray』以降の方が個人的には好みの作品が多いです(とは言え『Blonde on Blonde』、『Blood on the Track』、『Basement Tapes』、『Desire』、『Hard Rain』は別格)。実際この時はクリスマス1ヶ月前なので雰囲気もクソもないんですが、それでもディランの優しい歌声は寒さに震える我が身に沁みます。

https://open.spotify.com/track/0l7mvfrVHibVn5QX7jJqGM?si=wciBfC_kRV-MVHt_SR67gg



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21世紀最初のスタンダードナンバーとなった「Don't Know Why」を収録した歴史的1stアルバム。これ大好きなんですよね、「Don't Know Why」の半音ずつ下がっていくコード進行とか最高だと思います(たいして知りもしないくせにそれっぽい事言うのホントは嫌なんですけどつい言ってしまいました…反省)。Norah Jonesが最高っていうのは置いといて、このアルバムの協力者であるJesse Harrisというシンガーソングライターにはもっともっとスポットが当たっても良かったのではないかと思います。長かった1日の最後にほろ酔いで「The Long Day Is Over」を聴く、完全に気分に浸っております。ちなみにジャズボーカルものでわたしが最も好きなアルバムはCassandra Wilson『New Moon Daughter』です。

https://open.spotify.com/track/6o5LJxDnSgLsXK4pcIOsQg?si=BqGSL1gdQO6EFRyYDw36cg

 


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例のPitchforkから大絶賛された事で世界的に有名なNeutral Milk Hotelの『In the Aeroplane Over the Sea』を聴きつつ川沿いをお散歩、優雅な休日ですね。The Olivia Tremor ControlやThe Apples in Stereo、Of Montrealなど他のElephant Six勢は当時から好きで聴いていたんですが、Neutral〜は完全にスルーしてました。わたしが初めてきいたのは中古で買った2003年頃で、今となっては90年代USインディーロックのマストアルバムみたいな扱いになってるし完全に乗り遅れた奴です。確か2013年のHostess Club Weekenderで来日してましたよね、何がなんでも行きたかったんですが仕事で行けずだいぶ悔しい思いをしました。

https://open.spotify.com/track/4OciRObYGzPzlU40U7YRc8?si=Y4cDan9pSHmE2pRG28454g

 

 

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茶店Rickie Lee Jones聴いてるとかオシャレ過ぎて他人には絶対見られたくないです、てかどんだけ喫茶店好きなんだわたしは…。よく言われる彼女がデビュー前に体験していた自由奔放な生活をイメージして聴くと、思いのほか軽やかでびっくりします。実はこのアルバムわたし大好きで、1970年代の女性シンガーソングライターものだとコレとLinda Lewis『Lark』が自分の中では他を圧倒して共にそびえ立っています。

https://open.spotify.com/track/6PT4eFe20wZ2mi5jB3wKrD?si=zatyc_1ORfCc-jwkdwY9cA

 


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個人的に2000年代以降UKから登場したバンドで一番好きなのがThe Go! Team。忘れもしない2005年のフジロック行き新幹線の中、近くの座席にいた同じくフジ道中の方々と意気投合した際に「今年のお目当は?」と聞かれ「ゴーチーム一択です」と即答したのはいいが「誰それ?」と言われ悲しい思いをしたのが昨日の事のように思い出されます(実際ライブは最高でしたがいかんせん猛暑で辛すぎました…)。"誰も聴いた事がない革新的な事"をするのと同じくらい"とことんポップであり続ける事"はロックにおいてとても勇気がいる事だとわたしは思いますし尊敬に値します。去年発売された『Semicircle』までの全作品好きですが特に2015年間作『The Scene Between』がめちゃくちゃ好きで、そのアルバムの"バンドを解体してまでも貫いたポップ道"にとても痺れます。

https://open.spotify.com/track/4iMRg0QlDbAr6zcPvthSxj?si=TscoE7AeQf-QTYR0_IpEjg

 


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2003年に解散してしまいましたがいまだによく聴き返すJets to Brazil、そもそも前身のJawbrakerが最高ですが個人的にはJets to Brazilの方が好きです。このバンドの音はカッコいいのと同じくらい優しさに溢れててなんだかホンワカした気分になってしまいます。アルバムとしては次作『Perfecting Loneliness』が一番好き(先日2枚組LPを割と高い金出してついにゲットしました)ですが、この『Four Cornered Night』はジャケが最高なのでいつも部屋に飾ってます。

https://open.spotify.com/track/21jURAR2bA5Kh0F2zARDmf?si=wLK-0ZgQTdKdNi8bsamU4A

 


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現在最高峰のインディーサイケバンドと言われていた時期もあったスウェーデンのDungen(ちなみにわたしが最も好きなサイケデリックロックバンドはOs Mutantesです)。わたしは2004年の『Ta Det Lugnt』で初めて触れましたが1曲目「Panda」で完全ノックアウト、「なにこれよくある感じなのにこの違和感なになんか変なにこれなにこれカッコいい!」と相当テンション上がりましたし今だって聴けば「やっぱ変なにこれ!」となります。ちなみにこの場所は上野動物園です。この日はシャンシャン観覧長蛇の列であえなく断念…代わりにパンダのぬいぐるみを凝視して気持ちを紛らわせました。

https://open.spotify.com/track/3gJofAMFY6qGaMYyByBIBT?si=OGFptrG6Q3yeROmKfQt-cA

 

 

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Sonic Youthウィキペディアを見るたび"活動期間 1981年 - 2011年"ってとこで切ない気分になります…浮気は最大の罪ってことですよ。Kim DealはThe Breeders復活させたしどうせだったらKim Gordonもこの機会にFree Kitten復活させて欲しいですね。さて『Bad Moon Rising』、わたしは大好きなんですがアルバム通して好きというよりかは「Death Valley '69」という曲がとてもとても好きなのです。個人的にはSonic Youthで一番覚えやすい曲だと思ってます。この曲からLydia Lunch→Teenage Jesus and the Jerksを知り『No New York』を聴きContortions→James Chanceの格好良さに痺れ…という流れでどんどん好きな音楽が増えていきました(James ChanceからZE RECORDSへ興味を持ちSuicideとか…などというルートもありますが省略)。

https://open.spotify.com/track/1G6l6sy5zSpNe0kb1rDqfq?si=A_g1m3rGS5OKDMcZP6TiOw

 


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初めて聴いたのはインディーズ時代の「恋をこえろ」だったかな、テレビでMVを観ました。メジャーにいってからの最初のアルバムに収録されている「ボニーとクライドは今夜も夢中」とかグラムでポップでめちゃくちゃ最高だと思います。志摩遼平さん(同い年だけど学年は彼の方がいっこ上)がなんかの雑誌で普段から便所サンダル履いてるって言ってて自分も真似してみたり。日本のバンドだとこの頃は毛皮のマリーズ口ロロをよく聴いていました(口ロロの『everday is a symphony』は2009年の個人的年間ベストアルバム1位、このアルバムヤン富田オマージュですよねきっと)。

https://open.spotify.com/track/34HqZeiWzmpFSr4r6XAtDu?si=mlMkUdrGQRStG-cP-SHaXA

 

 

 

12月

季節が一巡してまた冬へ。除雪の合間に温泉へ行ったり愛する川原泉作品を読み直してホロリとしたり年間ベスト記事に四苦八苦したり…1年なんてあっという間だなと感慨深くなる12月です。

 


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2002年発売のアルバムには個人的に思い入れが強いものが多いとは前の方の記事でもコメントしましたが、The Velvet Teenの1stもそのうちのひとつです。このアルバム発売時"USからRadioheadへの回答"みたいな煽り文を何かの記事で見た覚えがあるんですけど、わざわざそんな何かを引き合いに出して表現しなくてもこのアルバム最高なんで!ってひとり憤ってました…がよく考えたら今回の記事では色んなところで色々引き合いに出してコメントしたりしてるのでもう何も責めたりできません。2015年の『All Is Illusory』なんかもとても良いですよね、当時凄く聴いてました。しばらく新作アナウンスから遠ざかってますがずっと期待して待ってます。この『Out of the Fierce Parade』ってきっとEMOってジャンルの音ではないんでしょうけど、それでもわたしはこのアルバムには"エモさ"を感じるんですよね。

https://open.spotify.com/track/6SUNeeKTOTcobBp4Jv4rPE?si=IEdkRAAjRiOB3pjWN7TaTA

 

 

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Thurston Mooreはバンド本体の作品を上回る素晴らしいソロアルバムを多数リリースしていますが、この『Trees Outside the Academy』は内容も良いしジャケットもカッコいいしで彼のキャリア全体で見てもかなり上位にランクインするくらい個人的に好きなアルバムです。彼のソロ名義(参加作品も含む)での活動は全貌を掴むのが不可能な程膨大であり、メジャー/インディーを跨いで続々とリリースされる全ての音源を集めるのは本当の本当に困難ですがこの人の音楽が大好きなのでわたし頑張っています。メジャーなソロ作なら『Psychic Hearts』と『The Best Day』が他より突出して出来が良いかなと思いますが、個人的には『Sensitive/Lethal』とかDiskaholics Anonymous Trio名義やOriginal Silence名義でのめちゃくちゃ演ってる作品が好きです。

https://youtu.be/6KiRjcyDh3E

 


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残念ながらNeurosisとのleave them all behindは行けませんでしたがまた次の機会を気長に待とうと思います。わたしがConverge作品を初めて聴いたのは『You Fail Me』だったので、再現ライブなんて最高中の最高って感じですね体感できた方々が羨ましいです。さてConvergeなら『June Doe』と『You Fail Me』が二大傑作なのは疑いようがない事実ですが、単純に聴いた回数だとわたしは『Axe to Fall』の方が例の2枚より多いです。他のアルバムより複雑じゃないっていうか分かりやすいっていうか、「とにかく全部ブチのめす!」みたいなバンドのシンプルな姿勢がとても好印象となるアルバムかと思います。

https://open.spotify.com/track/0FAGTtAEZ1M8Ln0jotVNPT?si=HT2rK-NeT9eWzApgPh6eXw

 

 

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2000年代にリリースされた音源で自分が聴いた中では相当上位にランクインするくらい好きなアルバム。このアルバムを聴いて以降キューバ音楽に興味を持ちArsenio Rodriguezなどレジェンド級から当時最先端だったキューバ音楽とブラックミュージックを融合したYerba Buenaやアラブ音楽+キューバ音楽という奇跡の奇盤Hanind y Son Cubanoなどなど聴きあさり、更にわたしの好奇心が刺激されカリブ海近辺のMalvoiやKaliまで飛び火して聴くことになったきっかけの1枚でありました。このアルバムがキューバ音楽ファンからどう思われてるとかキューバ音楽としてどういう立ち位置だとかわたしは知りませんしそんなことどうでもいいです。とにかくわたしにとって新たな扉を開けてくれたとても重要な作品であり、カリブ海の美しいメロディーを感じる事ができるとても大事なアルバムです。

https://open.spotify.com/track/70ay8rvCEmARDdBiJ8OZaX?si=kYEMkEhYTQ-P55hhDxYPuA

 

 

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冬の始まりには優しくて暖かいThe Album Leafの音楽を聴きたくなります。近所にあった(今は潰れてしまった)某大手レンタルCDショップの店員さんがTristezaやThe Dylan Group好きで、その人からMice Paradeと一緒に教えて頂いたのが聴くきっかけでした。以前TAICOCLUBMice Paradeのライブは観ましたがThe Album Leafは未だ観たことがなく機会があればライブを観たいと思う筆頭のバンドでもあります。アルバムだと『in a Safe Place』が一番好きですがこの時聴いていた『A Chorus of Storytellers』もジャケ込みでかなり愛着がある盤です。

https://open.spotify.com/track/2wemf8Txlm0gqF8lqQetNh?si=HfpYsPmLRGu3HZlOAgO3aA

 


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The Shaggs、BlackBlackと並び偉大なる"ヘッポコ女子バンド"御三家のうちのひとつThe Raincoats。The SlitsやMarine Girls、Sleater-Kinne、Vivian Girls、Electrelaneなどわたしは女子バンドがもの凄く好きなのですがThe RaincoatsとBIKINI KILLは別格です(音のベクトルはそれぞれ違えどどちらも"パンク"なのが更に格別といった感じ)。2015年のDUM-DUM PARTYで観た際のThe Raincoatsはふざけてんだか真面目に演ってダメなんだかわからない感じでイカしてるなと思いました。彼女たちの音楽はテクニックもなくスカスカでもはや情熱すら無いのでは…といった様相ですが、それでもどうしようもなくカッコいいのがとてもズルいです。

https://youtu.be/3JRyk1DFkrw

 

 

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この日は"双子の日"という事でキリンジの「双子座グラフィティ」を聴きました。キリンジってどんなきっかけで聴いたか、とかどんなタイミングで好きになったかみたいな事全く覚えてないんですけど気付けば良く聴いてるアーティストの筆頭でした。アルバムだと『47'45"』と『For beautiful Human Life』が特にお気に入りですが、キリンジの作品で一番よく聴いたのはリミックスアルバム『KIRINJI RMX Ⅱ』だったりします。

https://open.spotify.com/track/4a7fOYlDAiskqEgmeQsAQh?si=B8zogvSbRrm7yLzliQlWiw

 

 

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Steely Danって昔は全く興味がなかったアーティストの筆頭だったんですが、2003年頃当時よく遊んでいた友達(Album Leafのコメントでも登場した某大手レンタルCDショップの店員)がこのアルバムを貸してくれて(Massive Attack『100th Window』やタイトル忘れたけどguitarのアルバムとかと一緒に)それで一気に好きになりました。学生時代はあんなに嫌っていたのが嘘みたいに今では全作愛聴しています。『Countdown to Ecstasy』『The Royal Scam』『Everthing Must Go』あたりが特に好き。バンドなんか解体しようが何しようがどんな手段を取ってもいいからとにかく良い曲を良い演奏を!といった潔い姿勢と彼らの言動以上に捻くれた曲展開が最高です堪んないです。

https://open.spotify.com/track/0RmTp6VbRt2ZF7egBrbt6r?si=nT4SIN5QRzSeuPZetThLBA

 


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NYパンクの生きる伝説、女帝Patti Smithが1975年に発表したVan Morrisonカバーから始まる偉大なる一歩目。愛するRamonesや素晴らしきTelevisionなんかは学生時代から愛聴していましたが、Patti Smithは「詩的とかいうし難しそうだからまだいいか…」と思っててずっと聴いていなかった(何が"まだいい"のか不明)のですが、MVBをサボっていたKevin Shieldsとの共作『The Coral Sea』を2008年に購入した際に重い腰を上げついに難関へ取り組む事を決意。難関でもなんでもない、ひたすらシンプルでカッコいいロックだという事に遅まきながら気付き自分を恥じたのでした。オリジナルNYパンクならやはりRamonesが一番カッコいいし自分好みですが、海の向こうでピストルズが登場した後のNYパンクに一瞬花咲いたThe Dead Boysなんかもすっごい好きです大きな愛情を抱いて聴いております。

https://open.spotify.com/track/272Z4tzaSMMcgrZ0R494S2?si=7vLz0CdVR7iJmFIeq8Zgxg

 


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『Pink Moon』を手に取って1番最初の印象はアルバムジャケットが『MOTHER 2』の敵キャラっぽい造形してんなって事でした。初めてNick Drakeに触れたのはオリジナルアルバムではなく"やたらとElvis Costelloが影響を受けたとアピールしてくる"デカい帯がついてた『Way to Blue』でしたが後から考えるとこれファーストインパクト的には大失敗だと思ってます。Nick Drakeに関してはベストではなくアルバム単位でひとつずつ聴いていった方が絶対良いとわたしは思います…じゃないと『Pink Moon』のそこはかとなく寂しい感じをちゃんと味わえないし。彼が遺した3枚に影響を受けた音楽なんて2019年になった今でも絶え間無く出現するし、改めてとてつもない存在だなと畏怖すら感じる今日この頃です。

https://open.spotify.com/track/16qzGrIMWoxerw2gnW0zuv?si=8nAnrz82SNOj8ThhmWNtSQ

 


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メンバーがカンタベリーシーンから登場したとか全然信じられないですね、異形のレジェンドThis Heatを聴きつつCocos待機です。当時のメディアの事はよく知りませんが、よくわからない/頭で理解できない音楽を"ノイズ"という枠に乱暴に放り投げた感じは割と好きです。This Heatなんてまだいい方ですよね、SPK(大好き)とかほんと気が狂ってるとしか思えません。わたしのノイズ初体験は原作が好きだっただけでなんの予備知識もなく購入した『座敷女』ドラマCDのディスク2でして、当時学生だったわたしは大きな衝撃を受けそれ以降クラスでは友達とB'zやSPEEDやglobeの話をしつつも休みの日は中古レコ屋に通いMASONNNAやINCAPACITANSのCDをこっそり買う日々を送りました…今考えるとなかなかに終わってる感じがして当時の自分が可哀想です。インダストリアルの始祖と言えばイタリアのダダ/未来派ですがその概念を柔らかく整理してロックの音に落とし込んだThis HeatやEinstürzende Neubauten、Throbbing GristleCabaret Voltaireなどはやはり偉大としか言いようがないと思います。インダストリアル関係なく単純にノイズで言えばWhitehouseなんかが好みですがアナログレコードで所持しているのでiPodには入れてません。あとDead C、MAMMALなんかは常に取り出しやすい位置にCDを収納しています。Nurse with Woundなんかはノイズってより前衛音楽とロックの衝突って感じします。

https://youtu.be/uXoTuSCi87E

 

 

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個人的に2005年の年間ベスト1位作品。新世代のフォーク作品が続々とリリースされた時期にアイスランドから届けられた透明でどこか悲しげな美しき物語たち。世間の人たちから忘れられてもわたしはずっとこのアルバムを聴き続けています。こういう音楽は曇り空が似合いますね、聴くたび荒涼とした異国の風景が目の前に広がっていくような錯覚を覚えます(ちょっと言い過ぎました)。この人も長らく新作から遠ざかっていますがわたしは密かにずっと待ち続けているのです。

https://open.spotify.com/track/7HcoIRK0LEYBOAj3QwWVtH?si=53vQoLcvTRSGcevga95X1g

 

 

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ついに…ついにラストです。1年の最後の日にiPodから流したのは椎名林檎。自分の趣味趣向と意思表示をストレートに突き付けた1st『無罪モラトリアム』と独自の世界観を完成させた3rd『加爾基 精液 栗ノ花』に挟まれた異形の傑作2nd。やりたい事が増え色々試行錯誤を試みた結果、超えてはいけない一線のギリギリ一歩手崩れ落ちる寸前でなんとか成立しているような奇跡の瞬間を幾度となく見せてきます。こんなめちゃくちゃな内容のアルバムが当時死ぬほど売れたとか今考えたら物凄く痛快って感じします。東京事変も込みで全作品ずっと聴き続けていますが、未だ『勝訴ストリップ』の衝撃を超えるものには出会えていません(もちろん個人的感想です)。このアルバムのLPバカ高くて手が出ないので早いとこ復刻して欲しいです。

https://open.spotify.com/track/5z4fiEjLBLPGXF3Zk2PF3g?si=YzDv3vSoTSupxj1UyFXKsQ

 

 

 

-編集後記-

以上です。こんな長ったらしいわりに内容が無い記事だれが最後まで読むんだって自分でも途中から思ってましたが、もはや引っ込みがつく段階ではなく後半は地獄でした。でもまあ記事を作成する途中で"自分にとっての2010年代ベストアルバム第1位はReal Estate『Atlas』"だと気付けたのでそれだけでも良しとしときます。もし最後まで読んでくれた方が一人でもいるのならこれ以上ない喜びです、心から感謝いたします。